LINEヤフーが2023年度「広告サービス品質に関する透明性レポート」、非承認素材が大幅減少
LINEヤフーは、2023年度(2023年4月1日~2024年3月31日)の「広告サービス品質に関する透明性レポート」を公開した、と6月26日発表した。「Yahoo!広告」で広告掲載基準に抵触するとして9690万2858件の広告素材を非承認にした。2022年度の1億3355万8640件から大幅に減少した。「最上級表示・No.1表示」の掲載基準で非承認になる広告の入稿数が減ったことが要因。
非承認の9690万2858件は広告単体の件数ではなく、広告掲載基準、広告入稿規定、広告販売ルールに抵触した広告のタイトル、説明文、画像、リンク先のウェブサイト、キーワードなど各非承認数を合わせた数。広告審査では、違反表現を繰り返したり大量の非承認広告を入稿したりする広告アカウント自体を停止。2023年度は、2022年度と同水準の7819件を非承認にした。
「LINE広告」については、広告素材のカウント対象や算出方法がYahoo!広告と異なるが、2023年度下半期(2023年10月1日~2024年3月31日)に10万1218件の広告素材を非承認にした。約9割が画像や動画などのクリエイティブに起因している。「局部の強調」「過度なコンプレックスをあおるような表現」「アダルト要素の強い表現」など「不快な表現」での非承認が多かった。
LINEヤフーは、2023年10月1日にヤフーとLINEが統合して発足したことに伴い、Yahoo!広告とLINE広告の広告掲載基準(審査ガイドライン)の統合の検討を始めた。2023年11月に「ユーザーに不快感を与える表現」の判断基準を統合したのに続き、「薬用化粧品・化粧品、食品・健康食品」の判断基準を統一し、6月28日に適用を始める。広告掲載基準は今後も順次統合していく。