都の新しいモニタリング指標「4段階の警戒レベル」
東京都は7月から新しいモニタリング指標に基づく新型コロナウイルスに関するモニタリング会議を、専門家らを交えて開いている。会議は週1回をベースに開かれる。新たな会議での議論に基づき(1)感染状況(2)医療提供体制――の2つの軸について分析し、警戒レベルを4段階に分けて評価している。2軸それぞれに対し、レベルに合わせた色も付けており、警戒レベルが高い順に赤、オレンジ、黄色、緑としている。
感染状況
感染状況については、警戒レベルが高い順に以下の文言になっている。 ▼感染が拡大していると思われる ▼感染が拡大しつつあると思われる ▼感染拡大の兆候があると思われる ▼感染者数の増加が一定程度にとどまっていると思われる
医療提供体制
医療提供体制については、警戒レベルが高い順に以下の文言になっている。 ▼体制がひっ迫していると思われる ▼体制強化が必要であると思われる ▼体制強化の準備が必要であると思われる ▼通常の体制で対応可能であると思われる
小池知事、感染状況は「最高レベル」
7月15日に開かれた第2回目のモニタリング会議では、感染状況については最も警戒度が高い「感染が拡大していると思われる」となった一方、医療提供体制は2番目に高い「体制強化が必要であると思われる」とされた。 同日、記者会見した小池百合子知事は「(会議で)専門家から感染状況について、接触歴など不明の方々が増加している。この状況が仮に4週継続した場合、接触歴など不明の新規陽性者が今の16倍程度に拡大する可能性があるということから4段階ある今回のモニタリング指標の中で最高レベルの4段階目の『赤』に当たる」と説明した。 また、「『感染拡大警報』、これを発すべき状況だと(いうのが)都としての姿勢、考えだ」と訴えた上で(1)積極的な検査拡大による感染拡大の抑制(2)地域の実情を踏まえた重点的、ピンポイントの対策(3)年齢層、業態に対応したきめ細かい対応――をしていくと語った。