50歳からの暮らしを楽しむためのヒント。エッセイスト・松浦弥太郎「過去の経験にしがみつくのではなく、『ちょっと役立てる』程度の感覚で活かす」
◆いくつになっても「不慣れな新人」でありたい もちろん、「やったことがある得意なこと」「周りからある程度評価してもらえること」を選ぶほうが、失敗する確率は少ないですし、はじめるときのストレスも少ないのは重々承知です。あたらしいことをはじめるには、ずいぶんと勇気が要ります。 でも、慣れていることを繰り返しても、どうしてもおもしろいと思えない自分がいます。過去の経験にしがみつくのではなく、「ちょっと役立てる」程度の感覚で活かすくらいがよいと思います。 年齢を重ねるほどに、「ベテランの職人」になるのは簡単。でも、僕はいくつになっても「不慣れな新人」でありたいと思います。 ドキドキワクワク、ハラハラしながら、おろおろしながらの小さな冒険を繰り返していきたいのです。 ※本稿は、『50歳からはこんなふうに』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。
松浦弥太郎
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