50歳を超えて何か変わった? 真板潔、すし石垣、山下和宏、佐藤えいちなど…シニアプロのスペック実態調査
「週刊ゴルフダイジェスト」の11月5日号で、かつてレギュラーツアーで活躍していたシニアプロたちのクラブセッティングを紹介している。今回はその中から一部抜粋し、アマチュアにも参考になるセッティングばかりの、プロ4人のセッティングをご紹介しよう。 シニアプロたちの昔から使い続けるこだわりのセッティング
毎年のように新しいクラブが発表されるが、同じクラブを長年愛用し、もはや変えることのできない相棒にまで育てた選手たちを紹介しよう。
「流れはレギュラー時代と同じ」1998年発売の7番ウッドはシャフトも当時のまま!
真板潔 64歳 レギュラーツアー1勝、シニアツアー6勝。7回目のプロテストで合格。90年から15年間レギュラーツアーのシード維持。ショートゲームの上手さに定評がある。 「クラブの流れはレギュラーツアーの頃から変わっていません。僕は丸いUTが使えなくて、アイアン型UTを入れて、7番ウッドはずっと同じモデル。シャフトも当時のままなので、正直へたってきていて、飛び方もその時々で変わる(笑)。ドライバーはシャフトを軽くしましたが、軽くなるとタイミングが合わなくなる。慣れれば使えるんだけど、年齢を重ねると振る回数が少なくなるのでそれも難しい。今使っているシャフトもタイミングが合ったから替えました」
「ドライバーはシニアに入って2年目からずっと同じ。シャフトは軽いものにしました。あと昔のゴルファーなので、アイアンやウェッジはグースが絶対。アイアンはショップで見つけて買いました。ウェッジは自分で曲げてグースやロフトを調整。ソールも微妙だったので、自分好みに自分で削ったものです」
「ヘッドはかつてのまま」シャフトを取り替えて現代のスペックにアジャスト
佐藤えいち 53歳 ツアー未勝利。下部ツアーなどでは優勝経験有。07年全英オープンに出場。同年の国内ツアーでは、300.22ヤードでドライビングディスタンス賞獲得。 「一番新しいクラブがUT(タイトリスト『TSR2』、2022年発売)で、そのほかは結構長く使っているもの。スプーンは17年くらい使っています。その間に球が年々硬くなったり、変化しているので、シャフトだけ新しくして対応しています。アイアン(アキラプロダクツ『PROTOTYPE KS- 201』、2011年発売)のロフトは寝かしてシャフトも短くしているので、若い子と比べたら2番手くらい違う。UTの下はロフト間隔が開いているのですが、長いクラブは『軽く打って飛べばいい』くらい。年を取って練習量が圧倒的に少なくなったのでいろいろ変えると頭が混乱してしまう。それより自分の感覚の距離が打てるほうが断然やさしいんです」 使用しているのはFWは、アキラプロダクツPROTOTYPE H-309(2017年発売、9.0度)×グラファイトデザインツアーAD BB(6X)とSYBVESPO FC-614(2007年発売、#3)×グラファイトデザインツアーAD IZ-7(X)