気に入ったら長~く使う。ビクトール・ホブランのクラブセッティング。ドライバーとアイアンは愛用5年目。新モデルは2本のウェッジと3Wのみ
PGAツアー最終盤のプレーオフシリーズ。初戦優勝の松山英樹につづき2位タイに入ったビクトール・ホブラン。昨年はこのプレーオフで2勝と大爆発、今季ここまで優勝はないが、相性のいい大会で復活があるかもしれない。ギアはピン契約、14本中12本が同社クラブ。 ビクトール・ホブランの最新セッティングはこちら
50度と56度のウェッジは2024年モデルのピンs159。「ホブランはテスト段階ですぐに気に入ってスイッチしました。とくに、スピンがかかり、そのぶん打ち出しが低くなる点を評価していました。ショートゲームではスピンが入り低く安定した打ち出し角になるほど距離感をつかみやすくなるからです」(ピン担当者)
ホブラン自身も、「僕が求める〝やさしい〟ウェッジはスピン量が安定していて結果が予測できるもの。s159にそれを感じました」と話す。ソールは2本ともスタンダードなSグラインド。これは前モデルのGLIDE4.0からの踏襲。 もともとアプローチに難点があったホブランは、多彩な技で寄せるのではなく、シンプルな打ち方で確実に寄せていくタイプ。その点でSがマッチしているのだろう。60度のLWは、旧モデルのGLIDE2.0。 「2年前の8月にGLIDE 2.0を投入しました、その時はTグラインド(薄いソール)の58度を2度寝かせることでバウンスを自分の感覚に合わせていましたが、それを見直して今はSグラインドの60度を使っています」(同担当)
ドライバーはここ数年、G425 LSTを愛用。ロフト9度をネック調整で8.4度に変えて使っている。シャフトも替わらずスピーダー661TR。2年前は45.5インチだったが、現在は45.75インチまで伸ばしている。
アイアンも4年以上替わらずi210。ただし、7月の全英オープン前に各番手のロフトを1度ずつ寝かせている。現在のコンディションに合わせて打ち出し角とスピン量の最適化を図ったという。
パターはPLD DS72。市販品はシルバーのサテン仕上げでフェース全面にミーリングが入るが、ホブランのパターは茶系のカッパー仕上げでフェースセンター部分に左右方向のミーリングが入るプロトタイプ。 今週のBMWチャンピオンシップと、最終戦のツアー選手権はディフェンディングチャンピオンとしての出場。ホブランらしいプレーを見せることができるか。