「無意識なのがホント怖い」 練習場で目にする“迷惑行為”の数々… 周囲の利用者を困惑させる不届き者に注意を
一歩間違えればケガにつながる危険な行為も
ゴルフ練習場、いわゆる“打ちっぱなし”では、日々多くのゴルファーが練習に励んでいます。同じ打ちっぱなしに通い詰めている練習熱心な方の場合、見慣れた“いつもの顔”と出会うケースも少なくないでしょう。 【ビシッと伸びた左腕!】これがカッコいいフォローが決まる片手打ち練習のやり方です
ドレスコードが設けられているゴルフ場とは異なり、ラフな服装でも気軽に利用できる打ちっぱなしですが、不特定多数の人が利用する以上、周囲のプレーヤーへの配慮やマナーも忘れてはいけません。 では、打ちっぱなしにおけるNG行為には、どのようなものがあるのでしょうか。 まずは、危険を伴うNG行為から挙げていきましょう。当然ながら、通路など打席以外での素振りは絶対にNG。たとえ打席内であっても、打球方向ではない向きで素振りをするのは避けたほうが無難です。 また、YouTubeのレッスン動画などでは、いくつかのボールを並べて打つ練習方法も見受けられますが、周囲の打席がガラガラである場合などを除いては避けるべきでしょう。 極端な“斜め打ち”もNGです。確率としてはかなり低いものの、自分のボールと近くの打席の人が打ったボールが当たってしまった場合、思わぬ事故につながりかねません。そもそもボールが目の前を横切るような状況は健全ではなく、トラブルのきっかけにもなり得ます。 もちろん、打席より前方に出る行為もNGです。打席の目の前、手を伸ばせばすぐに取れそうな場所にボールが転がっている場合、ついつい拾いたい衝動に駆られますが、危険なので絶対にやめてください。 前後の隣打席に近づきすぎるのも危険です。自動ティーアップ機を導入していない打ちっぱなしの場合、前方打席の人がスイングしないタイミングを見計らいつつ、ボールをカゴから移したり、ティーアップをするようにしましょう。
大声での会話や笑い声も周囲を不快にさせる行為
そして、周囲のプレーヤーを最も不快にさせるのは、集団でむやみに騒ぐことでしょう。 友人同士のグループで打ちっぱなしを訪れ、楽しみながら練習すること自体は決してNGではありませんが、大声での会話や笑い声は迷惑以外の何ものでもありません。当人たちは普通の声量で話しているつもりでも、周囲にいる集中して練習したい人からすると、想像以上のストレスになっていることもあるので注意が必要です。 また、調子が悪いときや思い描いているショットがなかなか出ないときに、ついイライラしてしまうこともあるかもしれませんが、そのイライラは外に出さないように意識すべきでしょう。無意識に舌打ちをしたり、汚い言葉をぶつぶつと発したり、クラブでマットを叩くような行為は、想像以上に周囲を不快にさせるものです。 ちなみに、あまり気にする必要はないかもしれませんが、打ちっぱなしには打つ順番の“優先権”というものがあります。打席が隣り合っている場合、優先権は前方打席、つまり自分に背中を向けている側の人にあることを、頭の片隅に入れておくとベターかもしれません。 打ちっぱなしは、そもそも一般的なレジャー施設とは異なり、自分のゴルフと向き合って技術を高めるための場所です。誰もが気持ちよく練習できるように、節度を持った行動を心がけましょう。 文/のぐち まさひろ ゴルフとサウナと愛犬をこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうか色々と妄想中。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、オフィシャルハンデは「8.1」。
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