「どんなときでも飲料水をすぐに届けるのが絶対的な使命」 目指すは北東北3県で最も愛される飲料会社 みちのくコカ・コーラ
国内のコカ・コーラシステムの方針にのっとり、グローバルブランドの「コカ・コーラ」にも今後力を注いでいく。 「日本の飲料市場は、世界の飲料市場に比べて『コカ・コーラ』の比率が低い。世界では多量に売られており、日本もまだまだ成長の余地がある。当社の社名も『コカ・コーラ』を冠していることから、製品群や活動を見直し思いっきり伸ばしていくことが重要」と意欲をのぞかせる。 自販機も「非常に魅力がある売場であるという立ち位置に変わりはなく再度注力していく」。 具体的には、公式アプリ「Coke ON」でのデジタル施策の拡充やタイムセールを行う「ダイナミックプライシング」の導入などを視野にシステム投資を行っていく。 台数も追求する。現在、貸与分を含めて約2万5000台の自販機を展開し、約7割が「Coke ON」対応自販機となっている。今後、屋内・屋外の両方で新規設置を図っていく。 「不採算機の撤去もあるが、質の高いローケーションの獲得を毎年、重視しながら活動している。屋外では観光地に留まらず、車通りが多く、かつすぐに停車できるようなところや、周りに小売店などがない教育機関などを見極めて新規設置していく」と語る。 営業を支える自販機やバックオフィス関連ではDXを強化していく。 2026年の基幹システムの入れ替えに向けて、現在、準備を進めている。 「前回は大規模で基幹システムの入れ替えを行ったが、今回は小回りが効く基幹システムに入れ替える。仮にトラブルが発生しても、問題をすぐに特定できるように小さなグループに分けて導入を進めている。コンパクトに作り込み人にシステムが合わせるようにしていく」と説明する。 多方面で施策を繰り出し、北東北3県で最も愛される会社を目指す。 「本当にやりたいことがどんどん出てくる。当社のマーケットシェアが25%だとすると、残りの75%は他社製品が飲まれている。どのようにしたら75%が当社に振り向いてくれるのかを試行錯誤しているうちに、あっという間に10年が経ってしまった」という。