「どんなときでも飲料水をすぐに届けるのが絶対的な使命」 目指すは北東北3県で最も愛される飲料会社 みちのくコカ・コーラ
2030年に収益の伴ったシェア30%以上志向 商品ポートフォリオ・自販機・DXを強化
北東北3県での同社販売シェアは近年、25~27%で推移。 「30%弱あった昔と比べると少し下がっているが、大きな変動はない。若干の変動は流通構造の変化によるもの。ボリュームの大きかった個人商店様が徐々に減り、スーパー様が大型化して、さらにドラッグストア様の出店が加速するなどマーケットが激変する中で、ある程度のシェアを維持できているのは従業員の頑張りによるもの」とみている。 同社の販売チャネル構成比は現在、スーパー・ドラッグストア・コンビニなどで5割、自販機で3~4割。残りの1~2割がホレカ(ホテル・レストラン・カフェ)やECなどで占められている。 今期(12月期)は、3か年の中期経営計画と2030年までの長期ビジョンの初年度にあたり、長期ビジョンでは収益を上げながらシェア30%以上の到達を目標に掲げる。 「全国の中でも人口減少が著しい東北エリアでのビジネスの持続性を考えると30~40%のシェアを目指していかなければならい」と気を引き締める。 シェア拡大に向けて、商品ポートフォリオ・自販機・DX(デジタルトランスフォーメーション)の主に3つを強化していく。 製品面については「日本コカ・コーラと連携して非常に強いポートフォリオを整備していく。飲料ビジネスは夏場偏重のビジネスモデルでその年の天候や気温に左右されやすい。安定した成長を遂げるためには夏場以外のところにもっと力を注いでベースを引き上げ、それに夏場の売上がオントップで乗っかるようにしていかなければいけない」との考えを明らかにする。 今年は全国的に記録的な猛暑に見舞われたが、北東北3県においては、暑さ指数などが昨年の猛暑には及ばず裏返しとなり、販売数量は全国平均よりも落ち幅が大きいという。 このような天候の影響を受けにくくするため、カテゴリとしてコーラ炭酸は当然のことながら、水、お茶、コーヒーに注力。 加えて「当社でいえば『CHILL OUT(チルアウト)』のようなリラクゼーションドリンクにも挑み新たな飲用機会を見つけ出していくことが非常に重要」とみている。