海外メディアはザギトワの活動休止表明に衝撃と皮肉「ロシア選手交代はまるでベルトコンベア」「4回転を学べなかった」
女子フィギュアスケートの平昌五輪金メダリスト、アリーナ・ザギトワ(17、ロシア)が13日(日本時間14日)、ロシアのテレビ番組の中で、今月末に行われるロシア選手権の出場辞退を明らかにし、選手としての活動を休止すると表明した。この発表は世界へ衝撃を与え海外メディアも次々と速報ニュースで報じた。 米国のNBCスポーツは、「アリーナ・ザギトワがフィギュアスケート競技の活動休止を発表」との見出しを取って、この問題を報じた。 同メディアは、「ザキトワは今年の秋にロシアの若手選手によって(トップの座から)陥落させられた」とし、ザギトワがロシアのテレビ番組で話した「競技外のアイスショー活動に集中し、また一度競技で競うモチベーションを見つける必要がある」とのコメントを伝えた。 さらに「ザギトワは、今月後半にあるロシア選手権に参加せず、来年1月の欧州選手権や3月の世界選手権に出場するロシア代表の座を狙わないと発表した」と続けた。 記事は、平昌五輪でザギトワが史上2番目に若い15歳でチャンピオンとなったこと、昨シーズンはロシア選手権でジュニアの3選手に後塵を拝して5位に終わり、欧州選手権も2位だったが、3月の世界選手権では復活して優勝したことなどの軌跡を紹介した。 その上で「今シーズンのザギトワは同じコーチのエテリ・トゥトベリーゼに師事し4回転ジャンプやトリプルアクセルを繰り出す母国の若手選手に続いていくことに苦労を見せていた」とし、「トリプルアクセルや4回転を試したことのないザキトワはグランプリシリーズのフランス杯で2位、NHK杯で3位をキープしてグランプリ・ファイナルに出場したが最下位(6位)だった」と続けた。 先のグランプリ・ファイナルでは、トリプルアクセルを武器にするアリョーナ・コストルナヤ(16)が優勝、4回転を操るアンナ・シェルバコワ(15)と、アレクサンドラ・トルソワ(15)のコンビが2、3位となり、ロシアのシニア転向1年目の若手3人が表彰台を独占したことに触れ、この結果が、活動休止の原因になったことを示唆した。