美食家たちを魅了するペルー料理の美味に開眼! 表参道で現地さながらの味わいに出合う
川井さん「鯛、現地のとうもろこし、揚げたとうもろこし(カンチータ)とレモン汁を加えた酸味爽やかなマリネ。食感も絶妙なコンビネーション。」
川井さん「このセビーチェの汁に別メニューの「チチャロン デ カラマル(キャッサバ粉をまぶしたイカのフリット)」をつけて食べると、まるで現地の人のような食べ方。おいしくておすすめ。」
「チチャロン デ カラマル」はいわゆるイカのフリットなのだが、ペルー人の手に掛かるとひと味変わる。衣にはキャッサバ粉(タピオカの原料であるキャッサバの粉)を使用し、ザクッと軽い食感に。イカにはアヒアマリージョ(黄色い唐辛子)とマスタードなどで下味をつけて、味わいにアクセントを添えている。トマトの角切りとペルーの黄色い唐辛子アヒリモとライムを混ぜたチャラキタソース、はたまた自家製タルタルソースにディップしながら、ペルー独特の風味を堪能したい。
ペルーのローカル気分を味わえるのが、「ユカス フリタス」(キャッサバのフリット)。先ほど衣の粉として登場したタピオカの原料「キャッサバ」は栄養価が高く、ペルーでは健康芋としてよく食べられているそう。
実際食してみると、さつまいもとジャガイモの中間のようなホクホク感と繊維っぽい食感が特徴的。アンデスのハーブ「ワカタイ」とアヒアマリージョを合わせたピリ辛ソースと抜群の相性で、このひと皿でビールがグビグビと進んでしまう。
川井さん「タピオカの原料でもあるキャッサバのフリットは、外側カリッと中は軟らかに揚げられておつまみに最適。」
メインの肉料理にもペルーらしさが満載。現地の食堂や家庭でも親しまれている「ロモ サルタード」は、ロモ=牛のヒレ肉、サルタード=炒める、という意味でごろりと入った野菜と肉をソテーした料理。ペルーに移住した中国人から伝わった料理で、味付けに醤油やビネガーを使用しているため舌なじみがよくとても日本人好み。一辺倒の味付けに終始しない、多様な食文化が混在するペルー料理の奥深さをしみじみと体感できる。