「もしものときのために、あえて紙で残す」預金や保険・証券など「シンプル情報提供」のすべて
パソコンではなく紙で
こうして集めた財産の情報をまとめて日付を書き入れたうえ、各ページに自筆の署名と捺印があれば財産目録が完成する。そこまでできればベストだが、情報をまとめておくだけでも残された側の負担は大幅に軽くなるだろう。 「財産の情報は1ヵ所にまとめて、置き場所を夫婦で共有しておきましょう。なかにはパソコンやスマホで管理する人もいますが、ロックを解除できなくなる可能性もあるので紙のノートで保管するのがおすすめです。登録している通販サイトや動画サービスのIDとパスワードなども一緒に書いてまとめておけば、解約するのもスムーズでしょう」(曽根氏) ここまでくれば生前整理は「ほぼ完了」だが、そのうえで相続人を確認するために戸籍謄本を取っておくと、先々の手続きがさらにラクになる。 「戸籍謄本に有効期限はありませんから、できるだけ元気なうちに夫婦2人分ともまとめて取っておくのがおすすめです」(前出の貞方氏) 夫婦どちらが先に亡くなるかはわからない。相手を思いやる気持ちが、未来の自分を救うこともあるはずだ。 『「その戒名ではダメです」葬儀で実際に起きた「戒名トラブルの正体」とその防ぎ方』へ続く 『週刊現代別冊 おとなの週刊現代 2024 vol.4 死後の手続きと生前準備』が好評発売中! 累計188万部の大人気シリーズが、大幅リニューアルでさらにわかりやすくなりました! 週刊現代の大反響記事を、加筆のうえ、ギュッとまとめた一冊です。
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