打倒ホンダEクラッチ&DCTへ! BMWが「自動シフトアシスト=ASA」を発表、AT限定免許で運転可能か
自動クラッチ&シフト、導入はR1300GSから?
BMWは、新しい自動シフトアシスト機構「オートメイテッド シフト アシスタント=ASA」を発表した。ライディングをよりシンプルかつ快適にする技術とし、クラッチとギヤシフトの自動化によって新たなライディング体験をもたらすという。 【写真】BMW「オートメイテッド シフト アシスタント=ASA」の公開された詳細画像
発進→変速→停止まで全てオートマ化しつつマニュアルモードも備える
BMWは、新しい自動シフトアシスト機構「オートメイテッド シフト アシスタント=Automated Shift Assistant (ASA)」を発表した。“走りをよりシンプルにする”ことがコンセプトで、ギヤシフトを駆使する楽しみはそのままに、自動シフト&自動クラッチでライディング体験を向上するというもの。 ASAはマニュアルトランスミッションをベースに、2つのアクチュエーターで6速トランスミッションとクラッチをそれぞれ自動化する機構。従来のシフトアシスタントは機構的にクイックシフターそのものだったが、新しいASAはクラッチレバーを必要とせず、自動シフトによって発進から停止に至るまで変速操作も不要。ライディングがよいりイージーなものになるという。 ──クラッチレバーがない! これにより、日本で発売されればAT限定免許でも運転できるようになるはず。 ASAは、2つのモードを備えるのも特徴だ。まずオートマチックの「D」モードでは、シフトタイミングはECUによって自動的に選択される。各種ライディングモードに応じてシフト特性も変化し、回転数と負荷を参考にしながら、正確かつ状況に合わせた高速ギヤチェンジが行われるという。また、アクティブクルーズコントロールや前面衝突警告とも統合制御される。 もうひとつの「M]モードでは、シフトペダルによる任意の操作が可能。このモードでもクラッチは自動制御になるため、走行中はいわゆるクイックシフターと同じような振舞いに感じられるはず。 ただし、クラッチ制御が介入するためかシフトアップ時のショックは大幅に軽減されているといい、加速と走行安定性も向上。同様にシフトダウン時も車体の乱れは最小限になるという。 ──DモードとMモードを切り替えるボタン。とてもシンプルな造りだ。