自分に合うのはどれ? 6つの断続的断食を栄養士が解説!
※この記事は、海外のサイト『Prevention』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 断続的断食(ファスティング)はここ何年か話題になっている食事法だけど、その高い人気から、一般的なやり方や自分に合った選び方など基本的な疑問がわくのも自然なこと。よく知らない人のために説明すると、断続的断食は、設定した時間枠内に食事をし、それ以外の時間帯には断食する(つまり食事をしない)食事法。断続的断食では、食事をしていい時間枠内なら好きなものを食べられるいっぽうで、断食時間中に摂取していいのは水、コーヒー、紅茶に制限されるのが一般的だ。 とはいえ、断続的断食には、断食期間の長さや食事の時間帯に何を食べられるかなど、さまざまな種類がある。ここでは、もっとも一般的な断続的断食のプランについて知っておくべきことと、それぞれのプランで気を付けたいことを解説。
断続的断食のメリット
断続的断食と健康に与える影響については、かなり多くの研究が行われている。断食ダイエットが選ばれる最大の理由の一つ、それは体重減少。しかし、断続的断食で得られる結果は、カロリー制限ダイエットで得られる結果とほぼ変わらないことが研究で判明している。 オンライン医学誌『JBIデータベース・オブ・システマティック・レビュー・アンド・インプリメンテーション・レポート』に掲載されたあるメタ分析では、断続的断食がカロリー制限ダイエットを行った人々と同様の体重減少をもたらしたことが分かった。また、医学誌『JAMAインターナル・メディシン』に掲載された別のランダム化臨床試験でも、肥満の成人100人を調査した結果、一日おきに一年間断食を続けた人の体重は、カロリー制限ダイエットをした人よりもほんの少し多いだけだったという。(体重減少の差が非常に小さかったため、臨床的に重要ではないとみなされた。) 医学誌『アナルズ・オブ・インターナル・メディシン』に掲載された別の研究では、肥満患者77人を、断続的断食ダイエットを行うグループ、食べたいものを好きに食べつつ総カロリー数を25%減らすグループ、まったく何もしないグループの3つに無作為に分けて調査を実施。6か月後、研究者らは断続的断食グループに10時間の食事枠を与え、カロリー計算グループにはお腹がいっぱいになるまで食事をしてもらった。その結果、どちらのグループも同じくらい減量したという。 さらに研究では、断続的絶食がインスリンレベルの低下、インスリン感受性の向上、血圧の低下につながる可能性も明らかになっている。断続的断食の実践者は、通常の食事パターンの人より空腹感を感じにくくなることも期待されている。 「効果は本当に人によって違います」と話すのは、『ザ・リトルブック・オブ・ゲームチェンジャーズ』の著者で登録栄養士のジェシカ・コーディングさん。「多くの研究で過体重や肥満の人々の改善が示されていますが、体重が軽い人に関するデータはほとんどありません」 断続的断食に関するこれまでのデータには期待できるものの、この食事法についての研究は比較的まだ新しい。「決定的なエビデンスを得るには、さらなる研究が必要です」と、『ザ・スモール・チェンジ・ダイエット』の著者で登録栄養士のケリー・ガンズさんは話している。