ワーママが実際に利用して感じた「幼稚園」「保育園」「こども園」それぞれのメリットとデメリット
幼稚園、保育園、こども園のリアルな違いって何?
幼稚園、保育園、こども園……よくわからずネットで調べてみるけれど、管轄や仕組みの違いばかりで、実際に通ったリアルな違いや感想って、あまり目にすることがないのではないでしょうか? 保育園の栄養士が教える!「保育園だと食べるのに家だと食べない」の謎 実は我が家の4人の子どもたちは、引っ越しなどの理由から、いろいろな園にそれぞれが通いました。一人の親が、幼稚園、保育園、こども園など、いろいろな園を体験することってなかなかないのでは?と思うので、実際にそれぞれ通ってみてどうだったかという保護者目線から、メリットとデメリットについて、まとめてみたいと思います。 子ども達は、それぞれこのような園を経験しました。 長男:職場の託児所に2歳まで(仕事以外の時間は自宅保育)。その後、保育園で週に数回の一時保育を利用し、年少から私立幼稚園に 次男:1歳から保育園に併設の児童発達支援事業所(活動は保育園)、年少からこども園の2号認定 三男:1歳から小規模認可保育園、年少からこども園の新2号認定 長女:1歳からこども園の3号認定 認定には、1~3号の3つの区分があり、区分によって利用できる施設や時間が変わります。 簡単にですが、説明しておきますね。 1号認定…満3歳以上、保育に必要な事由に該当しない、教育標準時間の4~5時間程度利用 2号認定…3~5歳児の保育認定、保育標準時間、保育短時間で1日8~11時間程度利用 新2号認定…3~5歳児対象で、1号認定扱いであるが、預かり保育の無償(上限あり) 3号認定…0~3歳児の保育認定、保育標準時間、保育短時間で1日8~11時間程度利用 あくまで子どもたちの通った園の場合になります。園の特色や、地域によって違うことも多々あるかとは思いますが、少しでも、園選びに悩まれている方の参考になれば嬉しいです。
私立幼稚園の場合……
【メリット】 イメージとしては小学校生活に近く、やることが時間でしっかりと区切られていて、先生が全体に話す話や指示をしっかりと聞いて次の行動を自分なりに考え、実際にやってみる。というように、集団生活の中で、自分で考えたり、困ったことがあれば言葉にする。ということが必要になってくると感じます。 時間にもゆとりがあり、子どもの教育を優先で考える親御さんにとっては、素敵な環境かと思います。 幼稚園は、「自分のことは自分でやりましょう。この時期までに、みんなと同じように出来るように、家でもしっかりと練習をしてきて下さい」ということが、個々のペースに出来る限り合わせてくれることの多い保育園とは違い、徹底されているように思います。そのような環境から、自分でやってみよう、自分で考えよう、なんとかやってみよう、そして、出来たという自信を感じられる、自立心が育つ環境です。 文字などの学習時間や制作も頻度が高く、ひらがなはほとんど幼稚園で覚えました。今思えば、おもちゃで遊ぶことは、預かり保育の時間以外には、ほとんどなかったのではないかと思います。発表会や運動会、作品展は、レベルが高いものも多く、子どもは自信につながり、親も完成度や成長にとても感動します。 保護者が参加する行事や活動が多いので、子どもの様子を実際に目で見て感じられる機会が多く、他の保護者との関わりが保育園よりも多いので、顔見知りのママ友が出来やすい環境です。おかげで小学校入学後の授業や集団生活への適応が、とてもスムーズだったように思います。また、保育後の提携している習い事(ピアノ、サッカー、体操など)が充実しています。 【デメリット】 保育園と比べると、圧倒的なデメリットは、保護者の負担が大きいということだと思います。共働きの家庭には、仕事との両立がかなり大変。平日の行事や突然の早帰り、振替休日など、とにかく調整が大変でした。ちょっとしたことですが、遠足のバスが出発するまでの見送りや、よかったら参加してくださいと書かれた縄跳び大会……。急なことでも、子どものことを考えると行かないわけにもいかず、職場に遅れて出勤したり、早退したりと、調整をお願いすることが多かったです。 また、帰宅時間は早く、9~14時が通常保育の時間で、一斉の登園降園のため、担任の先生と直接お話できる機会はほとんどなく、幼稚園での様子は本人に聞くしかなく、保育園のように毎日先生と受け渡しでお話できる安心感はありませんでした。 他にも、週に何日かお弁当の日があり、保育園よりもお弁当をつくる回数はかなり多く感じました。また、幼稚園バスがあるところは、コースによってかなり時間の差があることも……。 長期休みの希望保育や、延長保育は可能な園だったのですが、働いている親が少ないので、長期休みなどは利用する人数が少なく、子どもが寂しい思いをするのでは?と心配になることも多く、預けて申し訳ない気持ちになったことも多々ありました。