大量のシメジが廃棄に追い込まれたのをきっかけに… 被災した能登工場から「奇跡のぶなしめじ」【長野・飯綱町】
こちらのブナシメジ、スーパーに並んでいるものより大きいですね。実は元日の地震で被災した能登半島の工場で、廃棄をまぬかれて復活させたものです。 ■担当者 「めちゃくちゃ大きさふぞろいです。こんなん見たことあります?みなさん」 エリンギサイズのものもありますが、これはブナシメジです。実はうまみも一味違うのですが、詳しくはのちほど。 生産したのは飯綱町に本社を置くメーカーです。 ■記者 「ここはキノコの生育室です、ご覧ください、シメジとは思えないほどの大きさです」 「奇跡のぶなしめじ」と名付けて、15日収穫テストを行いました。 生産のきっかけは元日の能登半島地震。能登工場が被災し、多くのシメジが廃棄に追い込まれました。 ■ミスズライフ・北浦舜さん 「その中でも(一部は)倒れずにそのまま生き残っていました。それであれば廃棄せずに育ててみようと」 キノコの生産はこんなに小さな時から、厳格な温度・湿度管理が不可欠です。ただ、能登工場では換気設備が停止し、通常の3倍となる7カ月以上の培養が必要に。 ところが‥‥。 ■ミスズライフ・北浦舜さん 「長期培養していたのが要因なんですけども、大きさも太く食感も良いものになっています。味わいもすごい、うまみ成分が1・5倍、通常に比べて高いので」 うまみ成分が1・5倍。どんな味なのでしょうか。 調理してくれたのはこちらの方。 ■ミスズライフ取締役CFO・木内達也さん 「私、毎日ブナシメジ100g以上食べていますので」 会社の役員にして国内でたった17人の「スペシャルきのこマイスター」認定者、人呼んでキノコの伝道師、木内達也さんです。 食べてみると… ■記者 「肉厚でブナシメジの風味が口の中にすごい広がりますね」 ■スペシャルきのこマイスター・木内達也さん 「食感も違いますし、大きいものはうまみも濃いです。今回の〝奇跡のぶなしめじ〟の一つの特徴で、こういう大きいものも食べてほしいなということで作りました」 ■ミスズライフ・北浦舜さん 「こういうふうに育ったというのは、やっぱりキノコのパワーというか生命力はすごいなとまずは思いましたし、これがやっぱりみなさんの食卓に届くことを祈っている」 〝奇跡のぶなしめじ〟は生産コストの関係で能登工場で生き残った分だけ。 生産体制を整え、数量限定での販売を目指しています。