家の前に体長1.7メートル超「ブラッドパイソン」 福井県、捨てられたペットか
体長が1・7メートルを超える東南アジア原産のヘビ「ブラッドパイソン」が福井県越前市内でこのほど見つかり、越前署に捕獲された。ペットとして飼われ、捨てられたとみられる。爬虫(はちゅう)類に詳しいペットショップは「野生に逃がすと生態系が崩れかねない。飼育に困ったら専門店に相談を」と呼びかけている。 発見したのは同市三ツ屋町の30代女性。今月2日午後10時半ごろ、家族から「家の前に太い枝のようなものが落ちている」と聞き、外に出ると、懐中電灯の先に道路を横切るヘビがいた。女性は「テレビで見るようなヘビが、まさか家の前にいるとは。驚いた」と振り返る。 ヘビは自宅の塀を沿うように移動し、暴れずにおとなしかったという。駆けつけた署員たちがスコップを使い、発泡スチロールの箱に入れた。 その後、福井市のペットショップ「GHOST」(花堂南1丁目)に預けられた。店によると、ブラッドパイソンは毒はないが、肉食で警戒心は強く、人に慣れていない個体はかみつく恐れがある。今回のヘビは、体長2メートルほどまで大きくなるとみている。 通報した女性は「夜、寒い所にいてかわいそうだった。早く飼い主が見つかってほしい」と心配していた。
福井新聞社