ステンレス製〝巨大かっぱ〟 80歳作家の思い「コロナ禍 4年間の気持ちの象徴」【長野・安曇野市】
安曇野市の寺に、ステンレス製の巨大なかっぱの彫刻作品が設置されました。 作ったのはなんと、80歳の作家!作品に込めた思いとは? 安曇野市の法蔵寺に設置されたカッパの彫刻。高さ2メートル、重さ130キロと迫力十分です。 「モダンカッパかな(笑)」 作品を手掛けたのは、安曇野市の中嶋大道さん。御年80歳の彫刻作家です。 雨が降る中での作業となりましたが… ■中嶋大道さん 「雨はしょうがないですね、かっぱだから水物。これが呼び水になってくれると良い」 法蔵寺で13日から始まる展示会に合わせて作品を設置しました。 中嶋さんは、これまでにも昆虫や動物などの彫刻作品を手掛け、全国60数カ所に100作品以上が展示されています。 ■中嶋大道さん 「安曇野インターの白鳥を作った時に、全国的に相当インパクトがあったらしくて、(全国各地から)話が来た。土地の個性をもっとはっきり出して町おこしをするといいのではないかと思う」 町おこしの一環として、全国各地から制作依頼が舞い込み、その土地に合った作品作りを心がけてきました。 今回は、安曇野市で古くから伝わる民話・「かっぱ伝説」がテーマです。 ■中嶋大道さん 「古い書籍で調べてみると少しずつ全部違って面白いこれは面白いテーマだと思った」 寺の中に入ると…大きなウナギに登るかっぱや、相撲を取るかっぱも!行司はカエルみたいです。 さらには… ■記者 「かっぱの大好物のアレを拾おうとしてますよ」 川に落としてしまった好物のキュウリを拾おうとするかっぱまで!中嶋さんが作品を発表するのは、4年ぶりです。 ■中嶋大道さん 「オリンピック絡みの話とか、いろんなことがあったけど、コロナのおかげで予定が立たなくなっちゃった。作家というのは最後まで物を作り続けるしかしょうがないと思って、覚悟を決めてやってきた。11体のかっぱがだと思っている」 作家人生の集大成となる地元・安曇野での展示会。 13日から28日まで開催されます。