日仏トップパティシエが夢の競演。ヴァローナ社と考える「食の未来」とは? 第1回「É-Cothèque(エコテック)」潜入レポート
スイーツ業界に山積みの課題。消費者の立場でできることは?
ヴァローナ社が取り扱う各ブランドの特徴を生かしたシュクレ(デザート)とサレ(料理)全20種のテイスティングをエコール・ヴァローナ 東京より提供ヴァローナ社は「É-Cothèque(エコテック)」の裏テーマとして「Echo(エコー)」を掲げているそうです。食のプロフェッショナルと製菓素材ブランドが協力し、業界課題を考える。その場にいた参加者がそれぞれ、得た知識や技術を周りに響きわたらせていくことでスイーツ業界の未来がより良く進むと考え、会の実施を決めたのだとか。私たちが愛してやまないスイーツ業界には今、様々な課題があります。今イベントでも話題にあがったのが石油の高騰による「材料費の高騰問題」。また「職人の減少」や、先述した「温暖化」もスイーツ業界にとって大きな課題です。それはスイーツの値段にも影響があるため、私たち消費者も他人事とは言えません。では消費者がスイーツ業界のためにできることは、一体なんでしょうか? エコール・ヴァローナ 東京より提供された全20種のテイスティングについての説明。デジタルレシピでも提供されましたヴァンサン・ブエ氏曰く「エコであること」。例えば包装にコストをかけるのではなく、安全で美味しい材料を使うべきだ、とフランスの消費者は考えているのだそうです。日本には贈り物の文化が根強く、いまだに“簡易包装”は礼儀に欠けるといった意見もあります。しかし、包装に使われる材料のセレクトや簡易包装など、一人ひとりの意識を少し変えることで、スイーツ業界を救うかもしれません。
ウフ。編集部 あかざしょうこ