このままではマズイ…。J1リーグ、前半戦ガッカリだったチーム(2)さすがにキツイ…。高齢化に人員不足、黄金期は終焉
2024シーズンの明治安田J1リーグは折り返し地点を過ぎた。前半戦(第19節まで)の結果を振り返ると、昇格組ながら首位をひた走るFC町田ゼルビアや、盤石の強さを見せる鹿島アントラーズなど好調なチームがある一方で、長く不振に喘いでいるチームも複数ある。今回は、今季のJ1リーグ前半戦で残念ながら低調な戦いぶりとなっているクラブを紹介する。(情報は6月26日時点の『transfermarkt』参照)
川崎フロンターレ 前半戦順位:14位(勝ち点21) 前半戦成績:19試合5勝6分8敗(27得点28失点) 近年、優勝争いの常連だった川崎フロンターレも、ここまで主力が退団してしまうと戦力を維持するのは難しいか。 2021年には勝ち点92という圧倒的な強さでリーグを制覇した川崎Fは、2021年に三笘薫と田中碧、2023年に谷口彰悟と毎年チームの中心選手を海外クラブに引き抜かれている。それでも昨季も天皇杯を制覇するなど、依然として強さは健在だった。 しかし、今季はDF陣に離脱が相次いだ影響もあり、試合巧者らしくないゲームが続く。車屋紳太郎に加え、今季加入した丸山祐市と三浦颯太が怪我で長期離脱。20歳の高井幸大はU-23アジアカップのために一時チームを離れた。そのため、ジェジエウが怪我で離脱していた4月中旬には、大南拓磨以外に本職CBがおらず、中盤の橘田健人や前線の瀬川祐輔をSBで起用する異常事態に陥ってしまっていた。 第2節・ジュビロ磐田戦、第14節・サガン鳥栖戦では1試合5失点を喫するなど、守備が崩壊する試合も多く、このあたりの整備は当面の課題となるだろう。攻撃面でも、川崎Fらしい組織的なものは随所にみられるが、高齢化が目立っている印象は否めず、山田新ら若手の底上げが待たれるところだ。鬼木達体制8年目となる今季は、監督就任以降最も苦しいシーズンとなるかもしれない。
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