「何を見ても悲しくて泣けてくる」52歳フリーアナウンサー堀井美香さんが3年以上悩まされた更年期症状とは?ホルモン値は正常、体は元気なのに...
更年期症状の改善のために「大きく変えたこと」は
――不調改善のために、生活面で変えた部分はありますか? 「睡眠を見直して、きちんと眠るようにしました。今はできるだけ、22時半から23時の間には寝るようにしています。 私元々はショートスリーパーで、ずっと毎日の睡眠時間が2~3時間だったんです。どうしても眠い時は昼寝を1時間すればすぐに回復しますし。そんな生活で特に体調が悪いということもありませんでした。 それが更年期症状を感じ始め、周囲の人や医療関係の者の方と話すようになると「まずは睡眠をちゃんととった方がいい」と言われ、遅くとも23時までには寝るようにしました。 最初はなかなか寝付けなかったり、1時間おきに目が覚めることもあったのですが、次第に体が慣れてきて、今は長く眠れるようになりました。起きるのはだいたい朝5時ごろです。 ――睡眠時間を増やして体調はよくなりましたか? 「格段によくなりました! 体調もそうですが、体重も減ったんです。起きた時に体もすっきりしているので、きっと体にいい影響があったのだと思います」 ――食生活はいかがですか? 「私はお菓子が大好きなんですが、これに関してはやめるつもりはありません。好きだからしょうがないですよね(笑)。若い頃は食生活も不規則で、ご飯を食べる時間がなくてお菓子だけ、という日もありました。 今は野菜や海藻、エネルギーをつけるお肉などをバランスよく食べるようにして、疲れにくくする工夫をしています」 ――運動面はいかがですか? 「運動は好きではないので、特別なことはやっていないですね。その代わり、すごく歩きます。移動はできるだけ歩くようにしているので、1日に1時間とか2時間とか歩くこともあります」
人のために動きがちな年代こそ1人になる時間を
――話は変わりまして、堀井さんは忙しいテレビ局の社員として働く一方でお母さんとしての生活も両立されていましたが、その頃はどのような毎日を過ごしていましたか? 「何をどうやろうとか、考える暇なんてまったくなかったですね。目の前のことをこなすので精一杯。自転車操業のような日々でした。いろいろなことに巻き込まれているとあっという間に24時間が経つ。そして次から次へと明日がやってくるんです...(笑)」 ――仕事と育児に追われる生活の中で、リフレッシュはどうしていましたか? 「「1人になる時間」を意識して作っていました。30代40代って、24時間が会社のため、家族のため、となりがちです。私も実際そうでした。そんな時は、仕事中1時間だけ外に出て喫茶店に行くとか、子供が習い事に行っている1時間だけは自分の好きなことに没頭するとか。 そんな、誰にも会わない1人の時間を作ることが、私にとってストレス解消になっていたと思います。夜のドライブも好きでしたね。子育てが終わった今もその癖で一人でドライブによく行くんです。おすすめですよ」
Profile 堀井美香 /フリーアナウンサー、ナレーター 1972年、秋田県出身。法政大学卒業後、アナウンサーとしてTBSに27年間勤め、2022年3月にフリーランスに転身。数々の番組やCM等のナレーションのほか、ポッドキャスト番組「ジェーン・スーと堀井美香の“OVER THE SUN”」(金曜配信)に出演中。自身が開催する朗読会もチケットが即完するほどの人気を誇るほか、SNS上での活動や書籍の出版など、活動の幅を広げている。プライベートでは1男1女の母。 取材・文/皆川知子
オトナサローネ編集部 露木