【ミニレビュー】待望の75%モデル、エレコムが新ゲーミングキーボード「VK720A」に込めた工夫
どちらかといえばゲーミングキーボードのイメージが薄いエレコムですが、最新の磁気式アナログスイッチをいち早く採用した独自開発のラピッドトリガーモデル「VK600A」を2023年10月に投入し、しばらく在庫切れになるほどの人気を集めるなど、実力派キーボードメーカーとして存在感がじわり高まっています。ただ、VK600Aはキー数を抑えた60%レイアウトだったため、万人向けとはいえませんでした。 【写真】VK720Aが採用する磁気式アナログ検知スイッチ。ステムにシリコンラバーがはめ込まれており、静音性を高めている そのようななか、ファンクションキーを搭載した75%レイアウトの新製品「VK720A」が5月24日に追加されました。一般的なフルサイズキーボードにより近い配列となり、ゲーム以外のふだん使いの用途での使い勝手も重視する人には待望のモデルといえます。 意外だったのが、60%モデルのVK600Aから単純にレイアウトを変えただけではなかったこと。VK600Aユーザーからの意見をもとに、「これはイイ」と体感できる独自の改良や工夫がいろいろ施されていました。
■75%レイアウトにしつつ、フレームレスデザインに一新 2023年10月に登場したVK600Aは、高性能ゲーミングキーボードでトレンドとなっている応答性の高い「ラピッドトリガー」モデル。一般的なメカニカルスイッチではなく、磁気式アナログ検知スイッチを採用し、最小0.1mmの押し込みや押し下げを認識できるのが特徴です。 VK720Aは、それらのVK600Aの特徴を継承しつつ、キーボードのレイアウトを75%に変更したバリエーションモデル。F1~F12のファンクションキーが備わったほか、Escキーがファンクションキーの左隣に移動。あわせて、VK600AでEscキーがあった場所には半角全角キーが備わり、一般的なフルサイズキーボードに近い配列になりました。右上には、音量調整などに利用できるプログラマブルダイヤルもアクセント的に追加しています。
さらにVK720Aは、一枚板の上にキースイッチが並ぶ「フレームレス」の構造になったのもポイント。質感も向上しています。細かいところでは、底面のスタンドが2段構造になり、より使いやすい角度に調整できるようになりました。