【ミニレビュー】待望の75%モデル、エレコムが新ゲーミングキーボード「VK720A」に込めた工夫
レイアウトは、日本語配列と英語配列の2種類を用意。VK600Aは日本語配列のみだったので、英語配列ファンにはうれしい変更といえます。
■静音化やスペースバー長さ調整など、VK600Aにはなかった要素も このような改良が施されたVK720Aですが、レイアウトを75%化しただけではありませんでした。VK600Aにはなかったいくつかの新しい要素を盛り込んで、完成度や満足度を高めています。 その1つが、静音化と打鍵感の向上。すべての磁気式アナログ検知スイッチのステム(軸部分)に衝撃吸収用のシリコンパーツを装着したうえで、キーボードの内部に挟み込むシリコンラバーをVK600Aの1枚から2枚に増強。打鍵時の静音性を高めたうえで、キーボード自体の振動も少なくしています。
実際にタイプしたところ、確かに不快なノイズのない静かなタイピングができました。評価したいのが、スイッチを静音化しながら、打鍵感が損なわれていなかったこと。「静音スイッチは打鍵感が悪くなるから…」と敬遠していた人も満足できる仕上がりだと感じます。 もう1つが、スペースバーの長さの調整機構です。スペースバー周辺のユニットが取り外せる異色の構造になっていて、付属のユニットと交換すればスペースバーの長さを「ロング」と「ショート」の2段階で調整できます。
日本語配列では「ロングスペースバー」か「無変換キー+ショートスペースバー」、英語配列では「ロングスペースバー」か「カスタマイズキー+ショートスペースバー」に変更できます(カスタマイズキーは好きな機能が割り当てられるキー)。「日本語配列でもスペースバーは長い方がいい」「英語配列はキー数が少ないので、スペースバーの長さを削ってでも別のキーを追加したい」といった要望に応えられる機構として注目できます。 このようなユニークな改良が施されたVK720Aの予想実売価格は32,980円で、発売は6月下旬の予定。5月25日12時~6月25日11時59分までの先行予約期間中に予約すると、29,980円の特別価格で購入できます。
磯修