荻原博子「〈ワンランク上〉と〈自分へのご褒美〉を捨てるとラクになれる」紫苑「〈ご褒美〉は目の前の生活がストレスなく楽しければ必要ない」
工夫を凝らし、わずかな年金収入で楽しく暮らす紫苑さん。小誌連載「トクする!マネーNEWS」でお馴染みの荻原博子さんと、同世代ならではのお金に対する価値観の変化などについて語り合います(構成:内山靖子 撮影:大河内 禎) 【写真】「自分に似合っていれば、値段は関係ない」と話す荻原さんの今日の服は * * * * * * * ◆リメイクやDIYは最高の娯楽 紫苑 食費は抑えすぎない代わりに、削れるだけ削ったのは美容と衣類にかけるお金です。 荻原 著書に、「美容・ファッション費はひと月500円」と書かれていたので驚きました。 紫苑 節約生活を始める前の私なら考えられません。「この服、素敵!」と思ったら、すぐに飛びついていましたから。特にほしくもないのに、「みんなが持っているから」とブランド物のバッグをいくつも買ったりしたこともあります。 荻原 その欲求を、どうやって抑えたのですか? 紫苑 そもそも1ヵ月に5万円しか使えないので、新品の服やバッグを買うのは無理なのです(笑)。ただ「ほしい」と思ったときに、それが本当に自分に似合う色や素材なのか、いったん落ち着いて冷静に考えるクセをつけました。 おかげで自分に必要なものが明確になり、雰囲気に流された衝動買いはもうしません。 荻原 ちなみに、今日着ていらっしゃるワンピースは? よくお似合いですけど。 紫苑 リサイクルショップで、300円で買いました(笑)。数百円で買った古着も、襟や袖の布をつけ替えるだけで印象が変わります。おしゃれに見えるリメイク術をあれこれ考えている時間がとても楽しいんですよ。 荻原 実は、私が今日着ているワンピースも2500円(笑)。夫と温泉に行った際に売店で見つけて、色が気に入って買いました。自分に似合っていれば、値段は関係ないと思うわ。 紫苑 同感です。私はささやかなDIYも楽しんでいます。10坪しかない小さな家ですが、100円ショップで買ってきた板や道具で棚を作ったり、床を張り替えたり。 今日は何を作ろうかと考えると、ワクワクして朝早くから目が覚めることも(笑)。服のリメイクやDIYは、私にとってもはや最高の趣味ですね。
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