関電が金品受領で再び会見(全文2)原因究明・再発防止で経営責任果たしたい
関西電力の役員ら20人が高浜原発のある福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取っていた問題で、同社は2日午後から記者会見を開いた。 【動画】関電が金品受領で再び会見、氏名など公表へ 八木会長、岩根社長ら出席 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは、「関電が金品受領で再び会見、氏名など公表へ 八木会長、岩根社長ら出席(2019年10月2日)」に対応しております。 ◇ ◇
吉田開発への工事発注プロセスと発注額
岩根:次に吉田開発への工事発注プロセスと発注額につきましては、細部にわたりますので私から概要について申し上げます。8ページから12ページの中ほどまで、吉田開発への工事発注に関する記載があります。吉田開発に対して原子力事業本部と京都支社が工事を発注しており、工事発注プロセスを調査したところ、直接発注案件については競争発注案件、特命発注案件とも、社内ルールに基づき発注が行われていました。また、間接発注案件については元請け会社が決定していました。 12ページから13ページにかけて、吉田開発への工事発注金額に関する記載があります。吉田開発に発注した工事の発注額についてサンプル調査を実施したところ、いずれの工事におきましても社内ルールに基づき労務費や材料費等を積算し、その金額に基づき社内ルールで定められた範囲内で契約交渉を行い、発注額が決定されておりました。 金品の受領と返却に関するコンプライアンス上の評価につきましては、まず14ページの2段落目に記載のとおり、金品を受領していた事実については明らかに良識ないし社会的な儀礼を超えたものであると。また14ページの一番下に記載のとおり、返却が個々人の判断に委ねられ、会社あるいは組織として対応するという決断をなし得なかったことは非難されるべきものであると評価されています。 次に15ページをご覧ください。森山氏への情報提供につきましては、マル2のB、工事概算額等の開示に関する問題で記載のとおり、発注工事の工事概算額等を開示した行為は、実際に悪影響を与えたケースは認められないものの、契約交渉に悪影響を与える恐れがあるなどの不適切な面がありますが、金品の受領は森山氏の特殊性によるものが大きく、金品の見返りとして行われたものとは認められないと評価されています。 吉田開発への工事発注プロセスと発注額については、16ページのかっこ3、マル1の1段落目や、17ページのマル2、工事発注額についてに記載のとおり、社内ルール等に基づいて適切に行われており、コンプライアンス上、問題となる点は認められませんでした。