お疲れ様でした! 今季で愛するクラブを去る功労者10人。クラブ愛でチームを牽引してきたのは?【23/24シーズン】
MF:マルコ・ロイス 生年月日:1989年5月31日 所属クラブ:ボルシア・ドルトムント トップチーム在籍期間:12シーズン クラブ通算成績:428試合170得点131アシスト 香川真司とも共にプレーした元ドイツ代表のマルコ・ロイスは、名門ボルシア・ドルトムントの象徴的選手だ。ロイスは今シーズンをもって、12シーズンを過ごした愛するクラブから退団することを発表した。 ロイスはドルトムントのユースチームで育つも、トップチームデビューを果たすことなく2005年にロート・ヴァイス・アーレン(当時ドイツ2部)の下部組織に移った。同クラブのトップチームで頭角を現すと、2009年夏にボルシア・メンヒェングラートバッハに移籍。ドイツ年間最優秀選手に選ばれるほどの活躍を評価されて、2012/13シーズンにドルトムントへの帰還を果たした。 ロイスは「ガラスの天才」とも称されるほど、キャリアを通じて数々の怪我に悩まされてきた選手だ。しかし彼は芸術的なプレーの数々で、ドルトムントのサポーターのみならず世界中のサッカーファンを魅了し続けている。抜群のテクニックとインテリジェンスを併せ持ち、一人で局面を打開するのみならず味方を活かすことにも非常に長けた彼を止めるのは至難のわざだ。 ロイスはこれまでクラブに2度のDFBポカール優勝と、3度のDFLスーパーカップ優勝をもたらしてきた。そして今季、ドルトムントはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の決勝に駒を進めている。相手は同大会で無類の強さを発揮し続けてきたレアル・マドリードであるが、ロイスは有終の美を飾ることができるだろうか。
MF:トニ・クロース 生年月日:1990年1月4日 所属クラブ:レアル・マドリード トップチーム在籍期間:10シーズン クラブ通算成績:463試合28得点98アシスト ドイツ代表MFトニ・クロースの電撃的な引退発表には世界中のサッカーファンが驚愕しただろう。クロースはレアル・マドリードでまだまだトップパフォーマンスを維持している中で、今夏の欧州選手権(ユーロ)を最後にスパイクを脱ぐ決断をした。 ドイツ代表の主力メンバーとして2014年のFIFAワールドカップを制した後、クロースは夏の移籍市場でバイエルン・ミュンヘンからレアル・マドリードへ移籍した。すぐさま定位置を確保すると、現在に至るまで同クラブの主力としてプレーし続け、4度のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝をはじめ22ものタイトルをクラブにもたらしている。ルカ・モドリッチとカゼミーロとともに形成した“黄金の中盤”は世界屈指と名高かった。 クロースの武器はなんと言っても世界トップレベルのパス精度だ。長短問わず、針の穴を通すような正確性でパスを供給し続ける。ビルドアップとチャンスメイクにおいて大きな役割を果たし、今季も34歳のベテランながらチームの心臓として抜群のゲームコントロール力を発揮している。 今季の国内リーグ優勝を決定させたクロースは、CLとユーロのタイトル獲得の可能性をまだ残している。サッカー選手としてあらゆるものを勝ち取ってきたが、最後はどのようにキャリアに幕を下ろすのであろうか。