まさかの人気低迷? J2観客数アップ率ランキング11~20位。最下位は横浜FC…。昨季から大幅減
19位:ロアッソ熊本
本拠地:えがお健康スタジアム 収容可能人数:3万275人 2023シーズン1試合平均:6278人 2024シーズン1試合平均:5492人 前年比:87.48% えがお健康スタジアムを本拠地とするロアッソ熊本は、2023シーズンの1試合平均観客数が6278人で、今シーズンは5492人となっている。前年比87.48%はJ2リーグで下から2番目の増加率だ。 2023シーズンは終盤戦で順位を落としたものの、中盤戦まで中位に位置していた熊本は観客動員数も順調だった。昨シーズンは1万人を超える観客が4試合で記録され、多くのファンがスタジアムを訪れた。一方でボトムハーフで過ごしている今シーズンは1万人超えがここまで1試合のみ。鹿児島ユナイテッドFCとの九州ダービーで1万1532人が入っただけだ。昨シーズンは1万人を超えた大分トリニータ戦でも8656人の観客数で、やや盛り上がりに欠ける印象を受ける。 熊本は「ロアッソ夏祭り2024」と題して、8月のホームゲーム2試合でゆかた着用で当日券がお得になるなどのイベントを行っているが、3日に開催された第25節の栃木SC戦の観客数は5178人で、めざましい集客効果はなかった。昨シーズンは藤枝MYFC戦でスポンサー平田機工株式会社の協賛により「Hirataサンクスマッチ」が3年ぶりに行われ、オリジナルベースボールシャツの配布やアイドルのハーフタイム・ライブなどで1万7805人の観客を集めたが、今シーズンはそこまでインパクトのあるゲームがない。 熊本の公式サイト上には、数値目標が掲載されており、年間入場者数の目標は1試合平均7000人想定で13万3000人となっている。このままでは目標達成が難しい状況だ。
18位:徳島ヴォルティス
本拠地:鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム 収容可能人数:1万7924人 2023シーズン1試合平均:5976人 2024シーズン1試合平均:5317人 前年比:88.97% 徳島ヴォルティスは、昨シーズンの1試合平均の観客動員数が5976人だったのに対し、今シーズンここまでの平均観客動員数は5317人となっており、前年比88.97%となっている。リーグで18位の増加率だ。 1試合平均観客数が1割以上の減少となっている徳島は、昨シーズンが良すぎたという見方ができそうだ。2023シーズンはクラブ史上最多の観客動員数だったため、これを上回るのは簡単ではないかもしれない。 ただ、昨シーズンの熱気を維持できなかったのは悔しいところだろう。今シーズン序盤に低迷した徳島は、第7節から第10節まで最下位に位置していた。愛媛FCとの四国ダービーは今シーズンここまで最多の1万2227人の観客が入って大いに盛り上がったものの、観客数3000人台が3試合、4000人台が6試合と、1万7924人収容の鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムは空席が目立った。 それでも、最近は良い兆しがある。4月に吉田達磨監督を解任してヘッドコーチを務めていた増田功作が指揮を執るようになってからチームは調子を上げ、第25節終了時点で順位は9位まで浮上した。好調が続けば、観客動員の増加が期待できる。昨シーズン最多の観客動員を記録した清水エスパルス戦が8月31日に予定されており、今後も観客増加が期待できる試合が控えている。 前年比88.97%はもちろんネガティブな数字だが、シーズンを終える頃にはもう少し昨シーズンの観客動員数に近づいている可能性はあるだろう。