【緊急取材】自民党議員に聞く“政治とカネ”「中間とりまとめ」は何点?
“政治とカネ”をめぐり、自民党の政治刷新本部は25日、「中間とりまとめ」を決定した。派閥から「人事とカネ」の機能をなくすことを決めた一方、「政策集団」として残ることを容認する案となった。はたして何点か? 自民党の議員17人に評価を緊急取材。
■刷新本部の中間とりまとめ…評価平均「58点」緊急取材に
自民党の政治刷新本部は25日午後、国民の信頼の回復に向けた「中間とりまとめ」を決定。はたして何点なのか、自民党の議員17人に評価を緊急取材したところ、平均値は100点満点中で58点だった。 1.自民党ベテラン議員(当選9回)【0点】 「ルールを犯した人を処分しないと、世の中に理解されない」 「派閥より、ルール違反した人の処分が大事」 「まずは、問題を起こした人にケジメをつけさせること」 2.自民党ベテラン議員(当選9回)【100点】 「派閥の問題の本質、『カネと人事』を封じた」 「派閥は実態の機能がなくなった。一度、解散したほうがいい」 3.自民党中堅議員(当選5回)【60点】 「半分以上の派閥が解散して、期待も含めて60点」 「大事なのは今後、本当にお金と人事機能をなくせるか」 4.自民党ベテラン議員(当選10回以上)【70点】 「しばらくは派閥の『カネと人事』は堂々とできなくなる。自民党が変わる効果はある」 「問題は『カネと人事』という意見は多く、数歩前進したことは間違いない」 5.自民党ベテラン議員(当選10回以上)【0点】 「実態の機能は失うかもしれないけど、派閥という病巣が残る。再発の恐れがある」 「岸田総裁の方針に執行部が従わず、派閥を出ていない。これはクーデター」 6.自民党中堅議員(当選4回)【80点】 「派閥の『カネと人事』機能をなくしたのは大きい。いつか復活する可能性はあるが…」 「6つの派閥の中で、4つが解散したのは一定の評価」 7.自民党ベテラン議員(当選9回)【70点】 「岸田総理は、よく岸田派(宏池会)の解散の決断はした。そこまでできないかと思っていた」 「ただ、茂木派、麻生派の解消まで迫れなかったのは限界」 8.自民党中堅議員(参:当選3回)【70点】 「党内真っ二つの中、派閥の実質的な機能を奪ったのは、よくやった」 「政治資金規正法改正など、実質的な議論はここから」 9.自民党若手議員(当選2回)【60点】 「派閥解消は、よく打ち出したけど中途半端」 「麻生派、茂木派が残らないように、総理がリーダーシップをもっと発揮すべき」 10.自民党若手議員(当選1回)【70点】 「短い時間の中で、とりあえずは『派閥解消』は、よく打ち出した」