【福岡ボート・一般】安東幸治 5日目に1、2着で準優勝負駆けに成功
<7日・福岡ボート・5日目> A1の責務を果たした。4日目時点では得点率21位からの勝負駆けに追い込まれていた安東幸治(43)=福岡・88期。5日目は企画戦の1Rをイン逃げで制して望みをつなぐと、後半11Rは枠なり3コースから握って2着を確保。「少しホッとしました」。しっかりと20点を加算して、15位で第一関門をクリアした。 【ボートレース】2024年次の総売上額、総利用者とも前年からアップ 機力にも上積みの兆しが見えた。「本当に普通で、威張れるような足ではない」という前置きは付くものの、「後半はペラを叩き変えて、この方がいいのかなと思う。1Mを回った後も鶴田勇雄選手にも出て行かれなかった。これをベースにしたい」と調整の手がかりをつかみ、一発勝負の準優を前に方向性も定まった。 デビュー25年目にして初めてA1に昇格し、今節がA1レーサーとしては初めてのあっせん。主力の一角として予選突破へのプレッシャーはあったのかという問いにも「準優の勝負駆けは深く考えていなかった。A1勝負駆けの時も一緒でしたよ」とさらり。「勝負駆けを意識すると、レースで視野が狭くなってしまう。昔もそうやってたくさん失敗してきたし、今はどのレースでもマイペースで臨むようにしている」。あくまで無欲の構えだが、A1勝負駆けも今節の勝負駆けもその姿勢で結果を出してきた以上、これが最も安東に合うスタイルだといえそうだ。 準優は10Rに5枠で登場する。「自然体で、いいレースをしたい。それで結果が付いてきてくれれば」。25年目でたどり着いた境地。決して浮足立つことなく、自らのスタイルを貫いて優出という結果につなげる。