【40代・50代が知っておきたい美容の疑問】人にバレてしまう「美容医療顔」にならずに、うまく“お直し”するポイントは?
たるみやシワなど、ボトックスやヒアルロン酸注入、糸リフトなどでの“お直し”はもはやかなり一般的。でも、自分では気づかずに「美容医療やってるな」とわかる顔になっている人も。そんな事態を避けて、ナチュラルに仕上げるには? そのコツを皮膚科専門医の慶田朋子先生に教えてもらった。
施術を受ける側もする側も、悩みのあるパーツだけピンポイントで見ていると、全体を引いてみたとき違和感が出やすい
頬だけが不自然にぷっくりと膨らんでいたり、顔の一部がまったく動いていなかったり、額や唇が膨らみすぎていたり…。こんな「美容医療顔」になっている人、あなたの周りにも少なからずいるのでは? 有名人にも、結構多い。 自分の意思で受けるものなので、自分で満足していれば問題ないとはいえ、「キレイ」とか「若々しい」と思われるより、「美容医療顔だな」と見られてしまうのは残念なもの。こうなってしまうのは何が原因なのだろう? 慶田先生に伺った。 「顔のたるみやシワなど、気になる部分があると、鏡でどうしてもそのパーツだけを見てしまいがち。そして多くの人は、そこがピンポイントで気になった状態で、美容クリニックに駆け込みます。 すると、ドクターはそのパーツのお悩みを改善するための施術を提案し、それを受けることになります。その結果、そのパーツだけが変わるので、全体で見たときに不自然な仕上がりになってしまうことがあるのです。 ファッションでも、身につけているひとつひとつのものはおしゃれで素敵なのに、コーディネートとしては“?”という状態になっている人、いますよね? やはり大切なのはトータルコーディネート。顔もそれと同じで、引いてみたときに美しいかどうかが大切です。 本来は、その人が気になっている部分をどうしたらキレイで違和感なく修正できるかを、ドクターが顔全体、さらに体型や雰囲気までを見てディレクションしなくてはいけません。患者さんがいくらその施術を受けたいと言ってきても、その人に合わない施術だと感じたなら、なぜ合わないのかという理由と、どうすればもっとよい状態になるかをきちんと説明できるのがよいドクターです。 それができるドクターかどうかで、仕上がりはまったく変わってしまいます」