【40代・50代が知っておきたい美容の疑問】人にバレてしまう「美容医療顔」にならずに、うまく“お直し”するポイントは?
糸リフトや、ボトックスやヒアルロン酸の入れすぎなどに要注意
では、具体的にはどんな施術だと、不自然な美容医療顔になりやすいのでしょうか? 「どんな施術も、ドクターのセンスと技術次第ではあります。例えば、“糸リフト”のように物理的に皮膚を引っ張り上げる施術は、上手なドクターのもとで受けないと不自然な整形顔っぽい仕上がりになりがち。引っ張り上げすぎて頬の丸みが失われ、のっぺりした平たい顔になってしまうこともあります。特に目や鼻の施術は、技術レベルが低いドクターが行って失敗すると、整形顔になりやすくなります。 それで修正したいからと別のクリニックに行って修正手術を繰り返すうちに、いっそう不自然な顔になってしまうことも。 それから、ボトックスをあちこちに注入しすぎると、顔の筋肉が動かなくなるので、表情に乏しい、能面のような顔になってしまいます。 また、ヒアルロン酸注入も実は特に高い技術が必要な施術です。一度にたくさん入れすぎて、そこだけが不自然に膨らんでいる人もいますし、注入したヒアルロン製剤が皮膚の緩みによって下がってきて、頬のトップが下がり、まのびした顔になっている人も多く見受けます。 痩せていて顔の脂肪の量が少ない人がピンポイントにヒアルロン酸を注入し続けると、そこだけが目立って、いわゆる“ヒアル顔”になりやすいですし、額や唇に必要以上のヒアルロン酸を入れて、過剰にボリュームアップさせてしまうことでも美容医療顔になりやすいですよね。 お金儲け主義のクリニックや、長期経過を診た経験のないドクターを選んでしまうと、全体的な仕上がりを考えず、たくさん入れられてしまうことがあります。 患者さん側も、一度受けると“もっと、もっと”とエスカレートしやすく、言われるままに注入してしまうようなドクターだと、不自然な仕上がりになってしまうので要注意です。 残念なことにお金儲けばかりを考えているクリニックも少なくなく、そういうところに行ってしまうと、患者さんの顔のバランスを一切考えず、この施術をすればもっとよくなると、いくつもの施術の提案をどんどんしてきます。それを言われるがままに受けると、不自然な美容医療顔になってしまうのです。 特に注意しなければいけないのは、何の資格も持たないカウンセラーが窓口となっていて、ドクターでなくカウンセラーがその人におすすめの施術を決めるクリニックです。そういうクリニックは、高額で不必要な施術をどんどんすすめてくることが多いので注意が必要です」