やっぱりセブン-イレブン。「コンビニスイーツ」のインサイトを発見するには?
そもそも、不平・不満は何かと比較するから出るのです。自己啓発書を読むと「他人と比較するな」と記載されています。なぜなら誰と比較しても自分の足りない点を見つけてしまい「不満が出る」からです。 同じように、スマホゲームアプリにおける離脱したユーザーの「何らかの理由」も、参照点と比較して聞くことで「実は…」と出てくるのではないでしょうか。 例えば、「勝負事は何かと夢中になってしまう」人に「ところで、そんなあなたがスマホゲームに最近ログインしていませんが何かありましたか?」と聞いてみましょう。「対戦で何度も負けて悔しい思いをしたから」という回答が返ってくるかもしれません。 例えば、「課金はせずに気軽に遊びたい」人に「ところで、そんなあなたがスマホゲームに最近ログインしていませんが何かありましたか?」と聞いてみましょう。「廃課金者とたたかって金の力をまざまざと見せつけられたから」という回答が返ってくるかもしれません。 これらの回答は「そう言えばそんなことあった」と思い出す内容であったり「言われてみれば」と整理して気付く内容であったりします。いずれにせよ脊髄で反応した回答ではなく、脳で思考を通した回答だと筆者は考えます。
参照点としてのCEPを発見する
本人がパッと思い出せなかった「何らかの理由」を聞き出すための参照点の筋の良さが、インサイトに巡り合うために重要なポイントです。 筆者はあれやこれやと模索した結果、「CEPを使うのが良いかもしれない」と考えるに至りました。今回は「コンビニスイーツのインサイト」ですからお菓子を購入する際のCEPが良いでしょう。 お菓子と言っても、洋生菓子もあれば和生菓子もあるし、チョコレートもビスケットもあります。それらはコンビニで買えるから「コンビニスイーツ」と呼ばれますし、百貨店で買えば「デパ地下スイーツ」と呼ばれます。 まずは、ここ最近(~3か月以内)、どれくらいの頻度でそれぞれお菓子を買っているか聞いたところ、以下のような結果となりました。