これぞアストン! 伝説の「ヴァンキッシュ」が新型で復活。V12ツインターボエンジンを搭載し華麗に登場。【新車ニュース】
新型ヴァンキッシュのデザインコンセプト
アストンマーティンでは新型ヴァンキッシュをして「唯一無二のヘイローモデル」としている。ヘイローモデルとは、いってみればブランドを代表するクルマ。 「大陸を走破するGT カーの長距離走行の快適性と、スーパーカーの精度、操作性、夢中になって楽しめるドライビングエクスペリエンスを融合」したとプレス向け資料には記されている。 ビルシュタインDTX ダンパー、エレクトロニック・リアディファレンシャル(E-diff)、21インチ径の鍛造ロードホイールと組み合わされた専用設計のピレリPゼロタイヤなどを装備。今回はじめてESC(横滑り防止装置)システムとE-diffを統合制御。操縦性向上に大きく寄与しているとされる。 サーキット専用モデルではないと断りをいれつつ、必要に応じてブレーキを残しながらカーブに入っていくときにも安定した車両姿勢を保持するための「コーナー・ブレーキング 2.0」も初搭載。 ボディデザインも、走行性能を念頭においたものと説明される。 F1マシンのように複雑な機能的なディテールと、1960年代にル・マン24時間レースに出走した量産モデルのイメージを合体させたようなもの、と説明されている。とりわけ目をひくのは、垂直に切り落としたようなカムテール。ただしすべてが空力のためのデザインという。 「ウルトラ・ラグジュアリーなパフォーマンスを、ブリティッシュなクールさを持ったスポーツカーのスタイリングと組み合わせ」たのがデザインのコンセプトとは、アストンマーティンのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼チーフクリエイティブオフィサーであるマレク・ライヒマンの言葉だ。 ルーフ全長に及ぶパノラミック・ガラスルーフと、10.25 インチ のドライバー用ディスプレイ、さらにやはり10.25 インチのインフォテイメントシステム用タッチスクリーンがそなわる。 Apple iOSとAndroid OSが使え、スマートフォンと連動。15個のスピーカーとダブルアンプのBowers & Wilkinsサラウンドサウンドシステムが標準装備となる。 内装は官能的な造型で、居心地がよさそう。仕上げのよさもアストンマーティンの魅力のひとつであり。新型ヴァンキッシュも期待を裏切らない出来のようだ。スーパースポーツなので、おそらく機能性とうまくバランスをとっているはずだ。 ヴァンキッシュのインテリアは「ドライバーを楽しませることと、その官能的な体験を1名の同乗者だけと共有することに焦点を絞ったものになっています」とされる。 年間生産台数は1000台以下に絞られていて、最初のデリバリーは2024年第4四半期を予定しているそうだ。
SPECIFICATIONS
アストンマーティン ヴァンキッシュ|Aston Martin Vanquish ボディサイズ:全長4850×全幅2044×全高1290mm ホイールベース:2885mm 車両重量:1910kg 駆動方式:FR エンジン:5.2リッターV12ツインターボ 最高出力:835PS(614kW)/6500rpm 最大トルク:1000Nm/2500-5000rpm トランスミッション:8段AT 最高速度:345km/h 0-100km/h加速:3.3秒
文= 小川フミオ 写真= Aston Martin