総登録者50万人超の成功要因とは何か?: ディップ SNS担当マーケターに聞く、フォロワー数100倍へ伸長した秘訣と新事業への想い
SNS戦略が成功。そしてビズリアル事業が立ち上がる
DD:そうしたSNSでの成功があって、「ビズリアル」の事業が始まった? 寄藤:それもありますし、(バイトルに求人を掲載している)マーケティング部門がない中小企業顧客担当の営業から、「SNSをやってみたいけど、そもそもどう始めるの? と商談で聞かれるんだよね」といった声も大きな動機でした。バイトルには、家族経営や従業員20人ほどの企業も多く掲載されています。企業の大きさは関係なく、「SNSでPRしたい。潜在層とタッチポイントを創出したい」というニーズが高かったんです。 そこで、我々が持っているチャンネルとアカウント、そして知見でどのようにそのニーズを汲み取れるかを考えたうえで、マネタイズ化できるのかを模索し、ビズリアル事業を開始しました。 DD:現状の成果はいかがですか? 寄藤:ありがたいことにとても反響が高く、多くの受注をいただいています。2023年の10月から事業を開始し、現在までお申し込み数20企業以上、計画比1.3倍以上に推進しています。クライアントのために何ができるのかを最優先に、引き続き魅力的な動画を投稿して、今後も成長させていく事業でありたいです。 というのも、「職場の雰囲気を伝えたいが伝わらない」という地方の中小企業の方のお悩みが多いのです。人柄や温かい職場の雰囲気の良さはテキストではなかなか伝わらず、動画だからこそ、その企業の良さをくまなく伝えることができ、SNSを通してだからこそ接点を持てるユーザーがいます。 また、一部企業では、バイトテロやSNS炎上が大きな問題になっていますよね。多くがとても清潔管理がされていて、クリーンな職場なのにです。だからこそ、キッチンの裏側に突撃し、1から100まで撮って動画コンテンツにしています。動画だからこそ、ありのままがわかるし視聴者に理解もされやすい。SNSが発端の風評被害は、SNSで打ち消すことができると思っています。 クライアントによりますが、「ポジティブな面をより分かりやすく伝える」「ネガティブな印象をポジティブに変換する」などに、ビズリアルサービスは非常に効果的だと考えています。 DD:ルールや規則に加えて、コンテンツを作るうえでの信条はあるのでしょうか? 寄藤:ユーザーが面白いと思わないものは作りたくないと思っています。ビズリアルは、一種の企業案件にもあたる部分がありますが、企業が見せたい、伝えたいと思うものをより一層ユーザーが面白いと思うものに昇華して視聴数を最大化するのが、我々の役割です。