セルフレジは時間が掛かります。見守る店員さんがレジ打ちに入れば、どんどん会計が進むのではと思うのですが、なぜセルフレジが増えているのでしょうか?
スーパーやコンビニなどで近年よく見かけるセルフレジですが、やり方が分からず会計をするまでに時間が掛かる方も多いでしょう。セルフレジを導入すれば効率がよくなると言われていますが、果たして本当なのでしょうか。 そこで本記事では、店側がセルフレジを導入する理由や顧客がセルフレジを利用するメリット、デメリットについて解説します。 ▼セルフレジになったら「客に仕事をさせるのか!」と暴言を吐かれた! 仕事だし我慢するしかないの?
セルフレジを導入する店舗が増えている
セルフレジとは、顧客自身で購入する商品のバーコードを読み取り、精算まで行うPOSレジシステムのことです。 近年セルフレジを導入する店舗が増えており、買い物がしやすくなったと感じる方がいる一方で、有人レジのほうがよかったと感じる方も多くいます。そこで、企業がセルフレジを導入する理由と、消費者がセルフレジをどう思っているのかについて解説します。 ■店舗がセルフレジを導入する理由 スーパーやコンビニでセルフレジを導入する理由は、主に次のとおりです。 ●業務の効率化 ●人件費の削減 ●衛生面 ●多様化する支払い方法への対応 セルフレジは顧客自身で精算を行うため、業務の効率化や人件費の削減効果が期待できます。現金以外にもクレジットカードや電子マネー、QRコード決済など数多くの支払い方法に対応可能です。 また、2020年からの新型コロナウイルス感染症の流行から、顧客とスタッフとの接触が少なく、感染症対策に有効だと思われる点もセルフレジを導入する理由に挙げられるでしょう。 ■顧客はセルフレジをどう思っている? 株式会社MS&Consulting(東京都中央区)が2023年1月に行った調査「『セルフレジ導入』をお客様はどう思っている?」(調査対象:20~59歳の男女1086人)によると、消費者のセルフレジがあるお店に対する印象は図表1のとおりです。 【図表1】
株式会社MS&Consulting「 『セルフレジ導入』をお客様はどう思っている?」より筆者作成 調査の結果では、特に何とも思わないと感じる方が50%以上を占めていました。スーパーにおいては、セルフレジがあることに好印象を抱く方が31%、若干抵抗がある方が14%と好印象が多いことが分かります。 セルフレジを選ぶ主な理由は、次のとおりでした。 ●混雑しておらず時短になる ●品数が少ない場合は手間が少ない ●人の目を気にせず、自分のペースで会計ができる ●店員とのやり取りをしなくてよい 一方で、有人レジを選ぶ理由は、主に次のとおりです。 ●セルフレジの操作が分からない ●店員さんのほうが早く会計ができる ●人がいると安心感がある ●クーポンや商品券などを利用しやすい ●品数が多い場合は店員さんにお願いしたい 品数が少ない場合はセルフレジ、品数が多い場合は有人レジと使い分けをしている方もいるようです。