ふるさと納税3300万円でトレーラーハウス 京都府福知山市の返礼品750種
京都府福知山市の「ふるさと納税」の返礼品に、トレーラーハウスが加わった。南岡町の立石設計(立石一之社長)が昨年に立ち上げた専門店「トレーラーハウスカンパニー」の商品を採用。市内過去最高額を大きく更新。ロフト付きの住居用レギュラーサイズを寄付額3300万円、店舗・事務所用ハーフサイズを2650万円で用意している。 ふるさと納税寄付金で水難救助ボート購入 市は市内の魅力ある事業所や商品のPR、ふるさと納税の獲得をめざし、新規返礼品を随時拡充している。約750種類の返礼品を用意しており、注目を集める高額返礼品の発掘にも努めている。 これまでの最高額は、福知山ドッコイセ大使・杉本敬三シェフが東京都港区で開くレストラン「ラフィネス」での特産品ディナーコース4人分の80万円だった。 トレーラーハウスは6月下旬から用意。市が声をかけ、「互いのPRになれば」と快諾を得たという。レギュラーサイズは幅3・4メートル×長さ11メートル×高さ4・1メートル、ハーフサイズは幅と高さは同じで長さが7・5メートル。申し込み前に、立石設計との打ち合わせ、設置場所の調査が必要になる。
■寄付550万円で農業用ドローン
さらに、高額の返礼品として7月から、ドローンの開発を手掛ける大内山田のアエロジャパン(志村伊織社長)による「高性能アグリドローン」も、寄付額550万円で用意している。農薬の散布などができる農業用で、大きさは直径約1・5メートル。 このほか、長田野工業団地の日本製紙クレシア京都工場のヘルスケア商品「肌ケアアクティうす型パンツ」、11月23日に開かれる福知山マラソンの出走権なども新たに返礼品に加わった。 福知山市のふるさと納税は2022年度に寄付額が3億4800万円、件数2万584件で過去最高を記録し、過去5年間は右肩上がりを続けた。市によると、集計中の23年度分は22年度より下がるものの、今年度は順調に推移しているという。 市は「地元事業者のみなさんの協力のもと、福知山ならではの返礼品をそろえています。まちの魅力を知ってもらい、多くの人にファンになってもらえれば」としている。