シャープがライカ協業の新スマホ「AQUOS R9 pro」発表。プロモデル復活の理由
シャープは10月29日、新型スマートフォン「AQUOS R9 pro」「AQUOS sense9」を発表した。 【全画像をみる】シャープがライカ協業の新スマホ「AQUOS R9 pro」発表。プロモデル復活の理由 R9 proの公開市場版の予想実売価格は19万円台前半(税込)。12月上旬の発売予定で、NTTドコモからも発売される。 sense9の公開市場版の予想実売価格はメモリー6GB・ストレージ128GB版が約6万円、同8GB・256GB版が6万円台後半(いずれも税込)。11月7日から順次発売し、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルなどでも取り扱われる。 シャープ製スマホの中でフラグシップに位置づけられる「Rシリーズ」では、2023年5月に「R8」「R8 pro」が発表。そして2024年5月には「R9」のみが発表されていた。 当時は「Rシリーズにおけるプロモデルはなくなった」という見方もあった中、今回R9 proが登場。29日の発表会では「プロ、できました」というフレーズで、サプライズ性も強調された。 シャープで通信事業本部 本部長を務める小林繁氏らが、プロモデル復活の理由などを語った。
ライカ監修のカメラを搭載
シャープで商品企画部 主任を務める今井啓介氏は、R9 proの開発背景について、「手頃な価格のスマホの性能が底上げされる中、フラグシップモデルは何をすべきなのか。たどり着いた答えは『カメラを超えること』」と語る。 R9 proの最大の特徴は、ドイツの老舗カメラメーカー・ライカが監修した「ズミクロンレンズ」を搭載している点だ。ライカとの協業は、2021年5月に発表された「R6」から続く流れだ。 「標準」「広角」「望遠」の3眼カメラは、いずれも5030万画素のイメージセンサーを採用している。 標準カメラは1/0.98インチと前機種「R8 pro」のメインカメラ(1インチ)よりわずかに大きいセンサーサイズが特徴。広角カメラはマクロ撮影に対応し、望遠カメラは光学2.8倍のズームに対応している。 R9 proのカメラ構成は以下の通り。 標準カメラ:5030万画素(F値1.8)、画角86度、焦点距離23mm、光学式手ブレ補正。 広角カメラ:5030万画素(F値2.2)、画角122度、焦点距離13mm。 望遠カメラ:5030万画素(F値2.6)、画角36度、焦点距離65mm、光学式手ブレ補正。 14chスペクトルセンサー
シャッターキーの搭載で「カメラっぽい」操作感
R9 proは、撮影時の操作感をスマホからカメラに近づけるためのギミックとして、「シャッターキー」と呼ばれるボタンを本体側面に搭載する。 デジタルカメラで実際に使われているパーツを使用しており、シャッターキーを半分押し込むことでフォーカスを固定できる。また、長押しでカメラアプリを起動できる。 R9 proを横に持ってカメラのように構え、物理ボタンで撮影するという体験が実現する。 アクセサリーとして、市販のレンズフィルターを装着できるアタッチメントや、ショルダーストラップ付きの純正ケースも用意される。
松本和大