【阪神】高橋遥人、来季30歳「若い時の自分に負けたくない」プレート除去手術し「前よりもいい」
阪神高橋遥人投手(29)が30歳イヤーも貪欲に進化する。29日は岩崎、日本海L・富山からドラフト5位で入団した佐野と地元静岡・草薙球場で「静岡県人会『野球教室』」に参加。静岡出身のプロ野球選手12人が集結し、県内の小学6年生170人と交流した。 スタンドには自身の名前が入った黄色のタオルが無数に掲げられ、今季復活劇のインパクトを物語った。「毎年ずっと応援してもらっている。それに返せているかは分からないけど、少し投げられたのはよかった」。左肩や左肘の手術をへて、今季は3季ぶりに1軍復帰。いきなり4連勝を飾った活躍は故郷にもしっかり届いていた。登板がなかった2年前には子どもたちから「誰?」と厳しい言葉もあった。それでも1年前に「来年はたくさん僕の姿をテレビで見せられるように」と少年少女に誓った男が有言実行で帰ってきた。 来季30歳を迎える左腕はここから進化を遂げる。「(年齢が)上がるにつれてうまくなりたいし、まだまだなれるというのも感じる。若い時の自分に負けたくない」。勝利数は手術前の20年5勝が最多。30歳でのキャリハイへ、自身に課すハードルは高い。 現在は11月に受けた「左尺骨短縮術後に対する骨内異物(プレート)除去術」からの復帰を目指し、30メートルの距離でキャッチボールを実施。「硬さはありますけど、前よりもいい。プレートが入っているときはなかった感覚です」。プロ8年目は「完全体」で勝ち星を積み重ね、故郷をさらに盛り上げる。【村松万里子】