仕事のことを考えると…「日曜の夜」に不安になる理由と解決法
日曜日の夜、翌日から始まる仕事が嫌だと感じる人も多いはず。たとえ仕事が好きでも、月曜日の朝はつらいと感じることもあるでしょう。 【写真】スマホのアプリ配列を変えるだけ!? 精神科医おすすめ「脳が疲れにくくなる方法」10選 でも仕事への不安で週末を楽しめないほどだったり、日曜日の夜に強い憂鬱を感じたりする場合、何か問題を抱えているかもしれません。今回は<コスモポリタン イギリス版>より、海外で「日曜日の恐怖」と呼ばれる現象についてご紹介。原因や解決方法を専門家が解説します。
「日曜日の恐怖」とは
「日曜日の恐怖とは、一般的に仕事に関する不安や心配が週末に押し寄せることです」と、心理学者のトッバ・ヴィグフスドティ先生は説明します。日本では、「サザエさん症候群」とも呼ばれることもあります。 トッバ先生は、従業員のメンタルヘルスとウェルネスプラットフォーム「KaraConnect 」を運営していて、実際にこの現象は起こっていると補足。「Kara Connectでは、日曜日と月曜日の朝に専門家の力を必要とする人の上昇傾向が見られます。この現象が本物であることを示しているのです」 仕事に関わる不安や心配事はいいものではありません。「Deloitte.」によると、仕事へのプレッシャーがZ世代やミレニアル世代の燃え尽き症候群の上昇に繋がっているそう。 「私は全ての雇用者が『日曜日の恐怖』という現象を知っておくべきことだと思います。この言葉が認知されていること自体、多くの人が仕事の前に不安を抱えている証拠で、従業員にとっていい状態ではないのです」
「日曜日の恐怖」の原因
心理学者のタラ・クインーチリッロ先生は、週末の終わりに不安を感じること自体は普通のことだと説明します。「月曜日から金曜日まで働く場合、週末はリラックスして、ルーティンや仕事からの解放と関連づけます。大変な仕事やプレッシャーが大きい仕事の場合、不安を感じるのは自然なことです」 打ち合わせやプレゼンテーションへの不安など、短期的な仕事に関するストレスを感じていることもあります。しかし、もし不安を毎週末のように感じているようなら、もっと深刻な問題を抱えているサインかもしれません。「仕事へ満足感を感じられていなかったり、気分の落ち込みだったり、そもそも人生に他の問題を抱えている場合もあるでしょう」 タラ先生は、もし自分に当てはまるかもしれないと感じたら、自分の気持ちの変化を記録することを勧めています。たとえば、不安を感じる週末が増えてきた、不安をより感じるなどの変化に気づいたら専門家に相談すべきタイミング。「感情を押し込め、自分だけに留めないことは重要です」とアドバイスしています。