メガヒットを生み出した「殻を破る思考法」とは? 伝説のマーケターの発想術
重要なのは常に「ドットの収集」を続けること
本書では「イノベーションの42の便益」とともに、和佐さんが手掛けてきた数々の商品についてコネクティングドットの視点から解説されています。 和佐さん曰く「イノベーション=コネクティングドット」。大切なのは、どこでどうつながってくるかわからないドットの収集を、怠らないこと。「好奇心を忘れず、世界が抱える問題を解決するようなイノベーションを目指してほしい」と話します。 「破壊的イノベーションに挑戦しようと思うと反対勢力が現れる。そこを情熱と忍耐力をもって説得していかなければならないので、エジソンのように1,000回の失敗も成功への道筋と捉えるような意識が必要です。 そのためには仕事も人生観も含めて、自分の『信念』があると良いでしょう。本書の巻末で私の『8つの信念』を紹介していますが、迷ったときに立ち戻れるような『信念』を言語化しておくことをおすすめします」 セッションの最後、「殻を破る思考法とは?」という問いに、8つの信念から「誰もが考えないことを考える力」を挙げてくれた和佐さん。 「このイベントをお聞きになっている皆さんの中には、消費者の生活を良くすることができる立場にいる人がたくさんいらっしゃると思います。僕らは次の世代に何を残せるだろうか? ──そんな視点から、ぜひ『誰も考えないことを考えるチャレンジ』をしてみてください」 現状維持に流されず、誰もやらないことを意識するからこそ、新しい未来が拓かれていく。何よりも大事なのは、自分で目に見えない殻をつくらないことだと、視聴者に強く呼びかけました。 BOOK LAB TOKYOで書籍を購入する>> BOOK LAB TALKの記事一覧はこちら>> Source: BOOK LAB TOKYO, JukeboxDreams
田邉愛理