【MLB】先発投手補強を狙うアストロズ フラハティ、菊池雄星らに興味か バーランダーなど故障者続出
現在ア・リーグ西地区の首位に立っているアストロズだが、先発投手に故障者が続出しており、今季は1度もベストメンバーの先発ローテーションを組むことができていない。すでにJ・P・フランス、クリスチャン・ハビアー、ホセ・ウルキディの3人は今季絶望となっており、ランス・マカラーズJr.とルイス・ガルシアは手術後のリハビリがスムーズに進んでいない状況。ジャスティン・バーランダーも故障者リスト入りしており、トレード・デッドラインでは先発投手の補強が急務となっている。 そうした状況のなか、アストロズは様々な先発投手を補強ターゲットとしているようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、マイナー組織が充実しているとは言えないアストロズは、複数年保有できる一方で大きな対価を必要とする投手よりも、手軽な対価で獲得できるレンタルの投手(=今季終了後にFAとなる投手)に目をつけているという。そこで候補として浮上しているのがジャック・フラハティ(タイガース)と菊池雄星(ブルージェイズ)の2人だ。 アストロズがフラハティと菊池に興味を示していることは、ヘイマン記者以外にも報じられており、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者はアストロズがフラハティ獲得を狙っていることをリポート。一方、米メディア「ジ・アスレチック」でアストロズを担当するチャンドラー・ローム記者はアストロズが菊池獲得に興味を示していることを報じていた。 なお、米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者によると、アストロズはジェイムソン・タイオン(カブス)にも興味を示しており、モロシ記者はアストロズがエリック・フェディ(ホワイトソックス)の獲得も検討していることを報じている。ただし、タイオンは4年契約の2年目で2026年シーズンまで契約が残っており、フェディも今季が2年契約の1年目。複数年保有できる投手はレンタルの投手よりも対価が高くなるため、アストロズが積極的に獲得を狙う可能性は低いとみられている。 左腕フランバー・バルデス以外は、ともにメジャー3年目のハンター・ブラウンとロネル・ブランコ、ともに今季メジャーデビューしたばかりのスペンサー・アリゲッティとジェイク・ブロスという実績に乏しい顔ぶれで先発ローテーションを形成している現在のアストロズ。4年連続の地区優勝、8年連続のリーグ優勝決定シリーズ進出、そして2年ぶりのワールドシリーズ制覇に向けて、誰をチームに加えるのか。今後の動向が注目される。