年頃の子を持つ親の「不安」。タバコや麻薬、友人との付き合いなど...。喫煙者の女性(58)が、イギリスにおける"タバコ法律"強化について明かす
私、ジャッキー・ブラウンにはもうすぐ15歳になる娘がいるが、既にティーンエイジャーらしくパーティ三昧な日々を楽しんでいる。もし彼女が私のDNAを色濃く引き継いでいるのだとしたら、かつての自分がそうだったように、娘も絶対パーティがある人生(そこには飲酒やドラッグもある)に夢中になるだろう。とはいえ、今の若い子たちが私の世代ほど手を出す可能性が少ないものが一つある。それはタバコだ。 【写真】「親になりたいと思ったことは1度もない」。子どもを「産まない」選択をしたセレブたちのホンネ 先日、2024年11月5日に、イギリスでは新たな「禁煙」法案が下院で提案された。これが可決されれば15歳以下がタバコを買うことは違法になる。この新「タバコ及び電子タバコ法案」はタバコを購入できる年齢を徐々に引き上げていくことによって初の禁煙世代を作ることを目指すもので、理論上は2009年1月以降に生まれた人が喫煙をするのことは法的に許されなくなる。また、同じ法案ではイギリスの学校の外や子どもの遊び場での喫煙も禁止される。
私が15歳の時は基本的にどこでもタバコが吸えた
議題としてあがった当初から、この法案は注目を集めてきたが、もちろん反対の意見がないわけでもなかった。だが、少なくとも15歳から喫煙している私は、今回の禁止案に心の底から大賛成だ。喫煙がいかに中毒性があるかを身をもって知っている母親として、私と同じ年齢で娘が喫煙を始める可能性が少しでも減ってくれるのであれば、それは心から嬉しい。 私が15歳になった1981年当時は、基本的にどこでも(映画館、職場、飛行機やバス、電車、地下鉄内でも)タバコが吸えた。また、喫煙というのはクールな証でもあって、映画の中ではセックスシーンの後に必ずと言っていいほどカップルがタバコを吸い、人々は食後の一服を楽しみにしていた。友人と私はランチタイムに学校を抜け出せる年齢になるや否や、隠れてタバコを吸いに近くの小道に向かったものだ。なんといっても当時、タバコ1本はたった5ペンス(0.05ポンド)で買えたのだから。