一生続けられると言われる「プリティキンダイエット」とは? 栄養士が解説
※この記事は、海外のサイト『Prevention』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
いま話題のダイエットであるプリティキンダイエット。この食事法では、栄養価が高く、低脂肪を意識した食事が奨励され、専門家によって心臓病や脳卒中のリスクを軽減する可能性が語られている。 プリティキンダイエットは新しいものに見えるけれど、自然食品に焦点を当てていること、実践するのが簡単なことから再評価された食事法だ。とはいえ、プリティキンダイエットとは正確にはどんなダイエットで、どんな効果があるの? このダイエットが本当に噂どおりの効果を得られるのかを含め、栄養士たちが知っておくべきことを解説。
プリティキンダイエットとは?
栄養士のネイサン・プリティキンによって開発されたプリティキンダイエット。彼は1970年代から1980年代にかけて、『ザ・プリティキン・プログラム・フォー・ダイエット&エクササイズ』や『ザ・プリティキン・プロミス』など、ダイエット関連の本を多数出版している。 このダイエットでは、カロリーの15%を脂肪から、別の15%を脂肪の少ないたんぱく質またはプラントベースのたんぱく質から、残りの70%を複合糖質から摂取することが推奨される。またプリティキンダイエットの実践者は、一日に少なくとも5サービングの野菜、4サービングの果物、5サービングの複合糖質、2サービングの無脂肪乳製品または乳製品代替品、卵白2個分、および最大約110gの魚か鶏肉、またはジビエ肉を摂取するよう求められるという。 「プリティキンダイエットは、基本的に低脂肪高複合糖質で、果物、野菜、全粒穀物、低脂肪乳製品、低脂肪肉や鶏肉、ナッツやシード類、オメガ3脂肪酸を多く含む魚など、自然食品に重点を置いた食物繊維を多く含む食事法です」とコーエンさんは話す。 このダイエットにおいて重要なのは、毎回食事の際にスープ、サラダ、新鮮な果物、または全粒穀物から食べ始めてお腹を満たすことで、残りの食事の量を減らすという考え方(カロリー計算をする人は好きな方法かも)。「日本や沖縄の人々は、豆腐、野菜、そのほかのヘルシーな食材を入れた出汁ベースのスープを食べるのが一般的です。彼らは西洋式の食事をする人々よりも長生きです」と語るのは、ラトガース大学保健専門学科で臨床・予防栄養学科の准教授を務める管理栄養士のデボラ・コーエンさん。