一生続けられると言われる「プリティキンダイエット」とは? 栄養士が解説
プリティキンダイエットの長所
このダイエットには多くの利点といくつかの欠点があります、と話すのは「キートリー・メディカル・ニュートリション・セラピー」の共同経営者で認定栄養士のジーナ・キートリーさん。「食物繊維の摂取量が増えるのは、大きなプラスです。アメリカ人の成人は一日あたり25~35gの食物繊維を摂取すべきですが、ほとんどの人が不足しています」と彼女は続ける。 『ザ・スモール・チェンジ・ダイエット』の著者で登録栄養士のケリー・ガンズさんも、自然食品を重要視している点が気に入っているという。「加工を最小限に抑え、栄養豊富なプラントベースの食事を奨励するこのダイエットは、体内の炎症を防ぎ、コレステロール値を下げ、心臓病や一部のがんのリスクを軽減するのに役立つでしょう」と彼女は話す。
プリティキンダイエットの短所
このダイエットは魚を多く食べるので、シーフードが嫌いな人にとっては “実践するのが難しい” 可能性があります、とコーエンさん。「自然食品や生鮮食品は、加工食品よりも高価になる傾向があります。さらにこのタイプの食生活は、ファストフードやインスタント食品に頼るのではなく、自分で調理して準備をする必要もあります。これはいいことですが、やはり人によっては難しい場合もあります」 またキートリーさんは、減塩食品を重視することは「諸刃の剣」と呼んでいる。「血圧を下げるのに役立ちますが、この条件に合う市販のスープを見つけるのは難しいでしょう」と彼女は説明する。 プリティキンダイエットでは脂肪の摂取が少ないため、ほかのダイエットに比べ空腹になるのが早いかもしれません、とコーエンさん。「より頻繁に空腹を感じることは、人によっては問題かもしれません」
プリティキンダイエットは減量につながる?
この食事法は全体的に「とても健康的」だと話すコーエンさん。「減量を促すものではありませんが、このダイエットに従っていれば体重を減らすことは可能でしょう」 キートリーさんも同意見だそう。「運動に励み、食物繊維を増やし、塩分を減らすことで、プリティキンダイエットが心臓病や脳卒中のリスク低下だけでなく、体重減少に役立つ可能性があります」と彼女は話す。