一生続けられると言われる「プリティキンダイエット」とは? 栄養士が解説
このダイエットのセールスポイントは?
「プリティキン・ラグジュアリー・ウェルネス・リトリート」は、プリティキンダイエットが “ヘルシーな食事プラン” であり、一生続けられるように設計されていると書いている。ウェブサイトによると、このダイエットは実践者にとって “最適な食べ方” を発見する手助けになると約束し、プリティキンダイエットを実践すれば “二度とダイエットをする必要がなくなる” という。 またウェブサイトでは、プリティキンダイエットは血糖値のバランスを整え、体重管理をサポートし、心臓の健康を促すように設計されていると書いてある。しかし栄養士らは、これらの主張のいくつかはあまり具体的ではないと指摘。「ウェブサイトに記載がある血糖値のバランスを整えるというポイントは、実際かなり曖昧です」とコーエンさんはコメントする。 「もともとプリティキンダイエットは、心臓病の治療と予防のために開発されました」とコーエンさん。さらに彼らのウェブサイトでは、減量ではなく体重管理に役立つと主張していることにも要注意。「体重管理のサポートと体重減少に役立つことは同じではありません」とコーエンさんは説明する。
プリティキンダイエットで食べられるもの
プリティキンダイエットでは、食品を “推奨される食品”、“注意すべき食品”(控えめにするもの)、“排除すべき食品”(避けるべきもの) に分類しており、その内訳は次の通り。 推奨される食品 ・果物 ・野菜 ・全粒粉パン、玄米、全粒粉パスタ、オートミールなどの全粒穀物 ・じゃがいも、とうもろこし、山芋などのでんぷん質の野菜 ・いんげん豆、えんどう豆、レンズ豆などの豆類 ・無脂肪牛乳、無脂肪ヨーグルト、栄養強化豆乳など、脂肪の少ないカルシウムが豊富な食品 ・魚 ・脂肪の少ない皮なしの鶏肉、バイソンや鹿肉のような脂肪の少ない赤身肉、豆類や大豆ベースの食品(豆腐、枝豆など)のような植物性たんぱく質源 注意すべき食品 ・バターなどの飽和脂肪酸が豊富な食品、ココナッツオイルなどのトロピカルオイル、脂肪の多い肉、チーズ、クリーム、全乳や低脂肪乳などの乳製品 ・モツ肉 ・ホットドッグ、ベーコン、ボローニャなどの加工肉 ・部分的に水素化された植物油 ・卵黄のようなコレステロールが多い食品 排除すべき食品 ・食用油 ・砂糖、コーンシロップ、はちみつなどの精製甘味料 ・塩 ・白パン、パスタ、白米などの精製穀物