名古屋空港・うだつの上がる町並み・パルケエスパーニャ…ワケあり? ワザあり? GW東海3県各地の表情さまざま
和紙原料商人の別宅を宿泊施設などに改装した「NIPPONIA美濃商家町」は一日数組の宿泊者に絞っており、コロナによる壊滅的な影響はないという。「一部屋ごとに密を避けられる宿泊スタイルとして利用いただいている」と受付の担当者。連休直前にオープンしたアートギャラリーでも観光客が静かな時間を楽しんでいた。
三重の志摩スペイン村ではブルーライトアップも
観光立県である三重県では、伊勢神宮がある伊勢市など全国的に有名な観光地で、苦渋の選択で店を閉めざるを得ないケースも散見された。 こうした中で通常営業を続けるのは志摩市の志摩スペイン村のテーマパーク「パルケエスパーニャ」。コロナ前の一昨年には「並ばないから(乗り物)乗り放題」「空いてるから(インスタ写真など)映え放題」といった“自虐的”なSNS投稿で話題になった。実際には年間約120万人がコンスタントに訪れる施設だ。
昨年のこの時期は緊急事態宣言で休業していたが、今年のGWは例年より営業時間を30分~1時間短縮するものの、連日午前9時半から午後8時半まで営業。3日も「一昨年までの例年と比べて普通の休日の入り」と広報担当者。多すぎず少なすぎず、ほどよい“ディスタンス”が保てる入りのようだった。
検温や消毒、マスク着用呼び掛けなどの基本的な感染対策は徹底している様子。日中は50人分の大鍋でパエリアが作られ、小分けにして来場者に振る舞われていた。
日没後は医療従事者らへの感謝と応援の意を込め、園内の建物を「ブルー」にライトアップ。花火との競演で盛り上げるなど、独自路線を際立たせていた。 (まとめ:関口威人/nameken)