「まん延防止」始まる愛知県 大村知事「カラオケや会食の自粛」強調
愛知県の大村秀章知事は19日、県庁で定例記者会見に臨み、愛知県にも「まん延防止等重点措置」が20日から来月11日まで適用されることを受け、「連休を挟んだこの期間において新型コロナウイルス感染症の拡大を抑えていきたい」と述べた。特にクラスターが発生している若い人同士のカラオケや会食は慎むよう、強く呼び掛けた。 【動画】「まん延防止」始まる愛知県 大村知事「カラオケや会食の自粛」強調
名古屋市内の飲食店営業は午後8時まで
愛知県の新規陽性者数は18日まで5日連続で200人を超え、大村知事は「なかなか厳しい状況がやって来ている」との認識を示した。 まん延防止措置によって、重点措置区域と指定される名古屋市内の飲食店は午後8時までの営業(酒類の提供は午後7時まで)、その他の県内全域の飲食店は午後9時までの営業が要請される。 大村知事は「名古屋市内では緊急事態宣言と同じ強い措置で、まずはこのまん延防止措置で(感染爆発から)ピークになる前で抑えていきたい」と説明。今後、名古屋市以外でも陽性者の増加傾向が認められれば、区域を追加する可能性はあるという。 今回は県独自の新たな措置として、愛知県全域で「カラオケ設備の利用自粛」を強く求める。いわゆる「昼カラ」など、時短要請対象外の店であっても、カラオケ設備の利用を自粛すれば1店舗1日あたり1万円の協力金を支払う。
高校生のカラオケ、教会行事に厳しく指導
先週末も名古屋市内のカラオケ店を利用した県立高校生によるクラスターが発生。大村知事は各教育委員会を通じ、学校が生徒に対して感染防止対策の指導を強化するよう求める通知を19日付けで出すと明らかにした。「大阪、兵庫の例を見ると、今回の変異株は若い方にうつっていき、感染力が強い特徴がある。とにかく密になる場面を避けてもらい、しばらくは行動を自粛してもらうことに尽きる」と強調した。 また、豊田市内のキリスト教会で発生した50人規模のクラスターについて、感染防止対策は講じていたとする市の調査に対して、大村知事は「対策していたと言うことは自由だが、結果的にあれだけのクラスターが出た。もっと危機感を持って、今一度しっかり調べていただきたい」と指摘、施設の使用停止を求める対応は変わらないとした。 (関口威人/nameken)