「フルビット免許」は最強の免許!? 取得するには総額いくらかかる? 効率良く取得する方法についても解説
「フルビット免許証」とは日本国内の15種類の運転免許すべてを取得していることを示す非公式の称号です。この免許証を持つということは、原付から大型バス、大型トラック、けん引車両、大型特殊免許に至るまで、あらゆる車種を運転できることを意味します。 本記事ではそんなフルビット免許証を取得するための費用や効率良く取得する方法を解説します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
最強の免許であるフルビット免許証とは?
フルビット免許証を持つ者は「フルビッター」と称されています。ただし、この称号は正式なものではなく、一部の運転愛好家や専門家の間でのみ通用する非公式なものです。 しかし、その難易度と取得に要する労力、時間、費用を考慮すれば、フルビット免許証保有者は、一般人から見ても運転に関するあらゆる知識と技術を有す特別な存在であるといえるでしょう。 1994年以前には、運転免許証の種類欄がビット形式(0か1)で記載されており、すべての免許の条件を満たした状態、つまり全ての欄が「1」で埋まった状態を指してフルビット免許と称されるようになりました。現在は種類欄に取得免許の略称が記載されており、その種類欄をすべて埋めたものをフルビット免許証というのです。 ところが上位の運転免許から取得してしまうと、下位免許は取得できなくなり種類欄を埋めることができません。 例えば、普通自動車免許を取得すると含まれる「原付(原動機付自転車)」や「小型特殊自動車」の欄は「-」となってしまうのです。免許を取得する順番にも注意を払わなければならないことも、フルビット免許の難しさといえるでしょう。なお、「-」はあるものの全車種を運転できる免許は「フル免許」と呼ばれています。 フルビット免許証は主にプロのドライバーや車・バイク好き、資格取得マニア向けのものといえるでしょう。
フルビット免許取得にかかる費用は?
フルビット免許を取得するための費用は高額です。この費用には、各種免許の教習料金、試験料、免許交付手数料などが含まれます。一般的に、全15種類の免許を取得する総費用は約235万円にのぼります。参考費用は図表1の表のとおりです。 図表1