[MOM4830]飯塚FW石黒聡(1年)_DF前に潜り込み、PK獲得。初ゴールでNBC U-16準決勝へ導く
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [9.15 NBチャンピオンシップU-16準々決勝 飯塚高 1-0 東海大相模高 時之栖うさぎ島G] 【写真】森保監督、スプリンクラーから子どもを助けて猛ダッシュ 「ニューバランスチャンピオンシップ2024 U-16」初ゴールでチームを準決勝へ導いた。0-0の後半4分、飯塚高(福岡)FW石黒聡(1年=ひびきサッカースクール出身)にMF今泉瑛翔からの1タッチパスが入る。DFを背負いながらコントロールした石黒が強引に相手の前に潜り込み、PKを獲得。自らペナルティスポットに立つと、「相当緊張してた」というPKを右足で決めた。 このゴールが決勝点に。石黒は「ここでチームをベスト4に連れていくことができて、とても良かったです。今まで無得点でチームに迷惑かけてたんで。ここでチームを連れていけて良かったです」と素直に喜んでいた。 身長は165cmほどと小柄だが、身体の強さとキープ力に自信を持っている。先制後には前線でボールを引き出すと、相手DFの執拗なチェックにも動じず、1度2度とFKを獲得。反撃する東海大相模高(神奈川)を個の力で押し返していた。 小柄だからこそ意識していることがある。「相手のセンターバックは大体デカいんで、下から潜っていって、低い体勢から当てて勝つということです」。この日、PKを獲得したプレーも大柄なDFの前に潜り込んだものだった。 空中戦で強さを発揮するFW玉置大翔と、鋭い裏抜けも特長の石黒の2トップは対戦相手にとって厄介だ。石黒は「(玉置は)必ず勝ってくれるんで、信じて裏に行きやすいんで、とてもやりやすいです」と信頼。準決勝、決勝では、その玉置とのコンビや個の力でゴールを連発し、チームを勝たせる意気込みだ。 「自分でしっかりみんなが思ってくれるような結果を出して、みんなに認めてもらえるようになりたいです。(前回大会で)先輩たちに続いて自分たちもこの大会で優勝できるように、一戦必勝で頑張っていきたいです」と石黒。体力面や基礎技術、サッカーIQといった課題があることを自己分析するが、個で差を生み出す力は大きな魅力だ。 「練習の雰囲気と強度がとても良かったのと、自分によく合ってるチームだなと思って選びました」という理由でひびきサッカークラブから飯塚へ進学して成長中。“全国大会級のU-16大会”でまだまだ活躍し、チームからの絶対的な信頼を勝ち取る。