ウルグアイのメディアは森保Jの金星をどう報じた?
森保ジャパンが16日、世界ランキング5位の強豪ウルグアイを4対3で下した。日本にとって22年ぶりの快挙となったが、ロシアW杯でもベスト8に入ったサッカー強豪国、ウルグアイのメディアは、この試合をどう報じたのか。 ウルグアイのウェブ・サイト「フットボールuy」は「ウルグアイは3対4で日本に敗れ、10月のアジア遠征を不甲斐のない結果で終えた。韓国に1対2で敗れた4日後、強力なライバルとの対戦で、ウルグアイは明らかに相手に上回られ、守備面での課題を露呈した」と、まさかの敗戦を説明した。 前半10分の南野の先制ゴールを「歌うことを決してやめない熱心なファンによって絶えずサポートされた日本チームの最初の明確なゴールだった」と表現。同点にしてから36分に奪われた勝ち越し点のシーンも、「サムライ・チームを操る中島が、エリアの端からシュート。これはムスレラにセーブされたが、大迫がウルグアイの誰より速く現れ、リバウンドを活かしてゴールを決め1対2でハーフタイムを迎えた」と描写した。 その後、パリ・サンジェルマンのポイントゲッターのカバーニが同点に追いつくが、「酒井の素晴らしいパスを受け、後半14分に堂安がゴールを決め、タイスコアの状態は2分しか続かなかった」と説明。 後半21分の南野の2点目のゴールも「日本はスピードを見せつけ、精度と可動性を表に出し、4点目を南野が後半21分に決めた。守備陣を注意深く見て、またもやムスレラのリバウンドを利用した。ウルグアイはグロッキー状態の非常に緩んだ守備の試合だった」と絶賛した。 結局、試合は3対4で終わるが、「ロドリゲスは、カバーニからパスを受け、後半30分に得点差を1に縮めたが、日本はアディショナル・タイムでも次のゴールを決める可能性が高かった。オフェンスのサムライ達によって達成された急速な攻撃の優位性は、ピッチの反対側の注意を欠いたウルグアイのプレーとは対照的だった。日本は、危なげなく最後の15分で失点のピンチに苦しむこともなく試合を終えた。日本の勝利は公正であるが、もっとスコアを重ねられたとさえ言えるだろう」と、まとめた。 ウルグアイの「オバシオン紙」は「合計6失点で(アジア遠征は)2敗、哀れな結果の2試合」と厳しくウルグアイ代表を叩く、見出しを掲げ、「ウルグアイは3対4で日本に敗れ、日本のスピードの前に、守備面で悪いイメージを残した」としながらも、「日本は4ゴールを決めたが、5、6点は、決めることが出来ただろう」と付け加えた。 またウルグアイのウェブ・サイト「ラ・オラル・デポルティバ」は、試合開始直前にベシーノが負傷したことに触れ「これに対して、日本は試合の最初の25分間で2、3本シュートを放つことが出来た。日本の攻撃はめまぐるしく速かった。また洗練されたパスは、地元チームの別の長所だった。そして前半10分、南野がパスを受け反転し、最初のゴールを奪った」と、序盤で日本がペースをつかんだと解説した。 さらに「中島は、ウルグアイのディフェンス陣にとって永遠の悪夢で、彼のプレーが地元チームに有利な状況を保っていた」と背番号10の活躍を褒め称えた。 スペインでもこの試合は報じられた。 「マルカ紙」は「日本、点の取り合いでウルグアイを下す」との見出しで「日本は守備の乱れはあったものの、有利なホームで行われた感動的な親善試合でチームの連勝を伸ばした」と報じた。「南野、堂安、中島のラインでウルグアイに優れた素早いプレッシャーを与え続けた」と、若き3人の連携を評価した。 だが、その一方で、同メディアも「この激しい試合で、日本は、終盤にもまだ得点機会があった」と、4点に終わった日本代表に手厳しい注文もつけた。 強豪のウルグアイを破った森保ジャパンに世界のメディアも注目している。