和倉温泉「加賀屋」、都内で歌劇団ショーを開催、地震からの復興へ、JTBとアサヒビールと連携
JTB、アサヒビール、石川県・和倉温泉の旅館「加賀屋」は、2024年10月~12月にかけて、「加賀屋レプラカン歌劇団」の公演を開催する。これは、JTBとアサヒビールが、今年の1月から協業を開始している「上質なナイトタイムエコノミーの創出」事業の一環。春と夏に続くプロジェクトで、今回は能登半島地震からの復興支援の取り組みとして実施する。 「加賀屋レプラカン歌劇団」は本格的な歌と踊りのショーをおこなうレビューチーム。加賀屋を専属舞台としてショーを行ってきたが、能登半島地震の影響で加賀屋内の会場が利用できなくなり、活動を休止せざるを得ない状況になっていた。今回のプロジェクトでは、その公演機会を都内で提供する。 加賀屋の渡辺崇嗣社長は、公演オープニングで「2026年の営業再開に向けて一生懸命に取り組んでいるところ。今回の公演で、来場者に笑顔と活力を届けるとともに、震災の風化を防いでいきたい」と挨拶した。 加賀屋は、和倉温泉で「加賀屋」のほか「あえの風」「松乃碧」「虹と海」の4館を運営。「現状、建物の状況を把握し、どのように再開していくか協議している段階」(営業本部第一営業部部長の張原滋氏)だという。 一方、3社は「加賀屋レプラカン歌劇団」の公演を通じて、北陸の魅力も発信していく。「上質なナイトタイムエコノミーの創出」事業はインバウンド向けのコンテンツが中心だが、今回は国内にも訴求を強めていく考え。 また、JTBとアサヒビールは冬シーズンでの協業として「ニッカウイスキー」の余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所の特別見学を富裕層インバウンド向けにツアー化する計画だ。 「加賀屋レプラカン歌劇団」公演は、アトレ竹芝「SHAKOBA」のシアターで10月11日~14日、11月2日~5日、12月6日~9日、各月4回の計12回実施。公演時間は約45分で、5人の団員が本格的な歌と踊りのグランドレビューを披露する。チケット代には、アサヒビールとの協業として、1ドリンクが含まれる。
トラベルボイス編集部